- Amazon.co.jp ・本 (461ページ)
- / ISBN・EAN: 9784198934675
作品紹介・あらすじ
偉人であろうが、名もなき市井の人であろうが、誰も避けることができぬ事…それが死。巨匠が切り取った、様々な死のかたちに、あなたは何を思うか?不朽の名作、新装版。
感想・レビュー・書評
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傑作!傑作!
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50歳から64歳までに亡くなった人が紹介されている。いろんな人がいろんな最後を迎えていることを知ることで、自分自身の生き方を見直す良書。
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50〜64歳で亡くなった人ということでガン率高し
喜んだらちょっとアレかなーと思いつつ、でもすっごいおもしろい!このシリーズ
3、4巻も買ってこなくちゃ -
新書文庫
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[作品]
2011年出版。(オリジナルは1986年)
徳間書店。
[内容・感想]
忍法帖シリーズで有名な作家 山田風太郎 の歴史上の人物に関するエッセイ集。エッセイといっても作中で取り上げている人物に対しての作者の思いや感情といったものの記述は少なく、基本的には淡々と延々、歴史上の人物一人一人の死に様が享年順に短い文章でまとめられている。紹介される歴史上の人物は、武将、軍人、文化人、作家、役者、犯罪者など多岐にわたり、全巻通すと延べ900人に上る。
本書は、2011年に出版された文庫サイズ全四巻の新装版。二巻は、五十歳から六十四歳まで。本書は古今東西ありとあらゆるタイプの歴史上の人物の死が網羅されている。中には、名前を聞いたことはあるが実際何をしたのか詳しく知らないといった人物や、歴史の影に隠れがちだが表舞台と密接な関わりを持っていた人物など紹介されていて、ものを知らない私のような人間にとっては大変勉強になる一冊である。
それにしても、本書を読んでいて感じたが、歴史にその名を残すような人物の死に際は悲惨なものが多い。これは歴史に残るような人物だからこそ悲惨な死に際なのだろうか?それとも、人間の死に際なんてたいていそんなものなのだろうか?だとするとなんだか切ない気分だ。 -
時代的に「ガン」という病の死に至る率の高さが多い。
初期段階で発見的な事が少ないからなのかも。
この人は何をした人なんだ?と調べてみても、
作者の目を通した人物像とは少々違う場合もあり、面白い。
生きるとは、死ぬるとは。
苦しんでも悲しんでも楽しんでも死は、訪れる。どんな人にも。
老衰や、穏やかな死、はまだなかなか訪れてこない、
64歳で亡くなった人まででした。
さあ、3巻へ。 -
『ぼくらの頭脳の鍛え方』
書斎の本棚から百冊(立花隆選)19
死
ありとあらゆる有名人の死に方。
※リストにあるのはおそらく2001年3月版(徳間文庫)。 -
2012/9/29 Amazonより届く。
2013/8/28〜9/6
山田風太郎氏の臨終図鑑の第2巻。50才〜64才で亡くなった人がまとめられている。最初は人の死にゆく様を読んで面白いか?と思っていたが,実に興味深いものである。あと2巻あるが継続して読んでみよう。
しかし,足利義満や松尾芭蕉が50才で亡くなっていたとは...案外若くして亡くなっていたんだ。 -
新装版全4巻のパート2で、
「50歳~64歳で死んだ人々」の死に様を列挙。
戦争・政争絡みの自決エピソードが結構キツイのと、
病死の内訳に癌が増えてくるのが印象的。 -
例えば小林一茶。イメージとしては俳句が上手で貧しい中にも心の豊かなおじいさんなんだけど、「俳句の世界から出れば、金銭的にも性欲にも、エゴイズムと性欲の化身だった」と著者は書く。まじか。様々な病に冒されながらも52歳で初めて妻を迎え、1週間で日当たり3交という奮迅ぶり。そんな有名な人、そうじゃない人たちの生き様、死に様が怖いくらいの表現力でつづられている。淡々と。この人天才かと思う。