朽ちないサクラ (徳間文庫)

著者 :
  • 徳間書店
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  • Amazon.co.jp ・本 (416ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784198943233

感想・レビュー・書評

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  • 柚月裕子『朽ちないサクラ』徳間文庫。

    文庫化されたので再読。

    米崎県警公報公聴課の森口泉を主人公にした異色の警察小説。

    ストーカー被害届の不受理に端を発したストーカー殺人事件は森口の親友である米崎新聞の記者・千佳をも死に至らしめる。森口は平井中央署生活安全課の磯川と共に事件の真相に迫る。公安警察、カルト教団と事件は思わぬ方向へと展開する。

    柚月裕子の一連の傑作に比べると少し見劣りのする作品。作家の成長過程と捉えて読めば良いのかも知れない。

  • 着地点は結局「公安」?
    今いちピンと来なかったなぁ。
    続編に期待

  • タイトルのサクラが何かを考えると見えてくるラストでしょうか。それでも終盤はあっという間に読まされました。さすが柚月さん、面白い。

  • 桶川ストーカー殺人事件をもとに書かれているのかな?と「読み始めは」思ったのですが、全然違ってすごい物語でした!すごい、としか言いようがありません。主人公の最後の決断が、この物語の結末をものすごく爽やかにしてくれて、この上ない読後感でした。

  • 2024/4/21読了。

    書き方がとても上手く、最初から引き込まれて、面白く読んでいたけれど、途中から宗教や公安警察が絡んできて、話の続きに興味が薄れていった。
    昨今は避けては通れない要素ではあるけれど、私には興醒めな部分があり、またか、と。

    最後も尻切れトンボな印象で残念。
    そんなことが許されて良いのか?と思うし、何も解決されていないのも同然。

    中途半端なまま終わってしまい、話にも読んでいた私の中にももやもやだけが残った。
    星3つか4つかで迷ったが、主人公の森口泉に好感が持てるのと、ストーリーも途中までは楽しめたので、多めに。

  • ストーカーの被害者が殺された。
    被害者の両親は何度も警察に相談していたのにのにもかかわらず、被害届の受理を先延ばしにしていた矢先の事件だった。
    そんな警察不祥事のスクープ記事が出てしまい、警察はその対応でバタバタしている描写から本書は始まる。

    主人公の森口泉は、高校からの親友がスクープ記事を出した米崎新聞の記者であることから、この記事の出どころが、親友からなのではないかと思い込み、親友と大喧嘩してしまうが、親友の「泉から押された裏切り者の烙印、必ず消してみせるわ」と強い言葉を残したまま、後日親友は遺体となって見つかることになる。

    親友はその後、泉からの烙印を消し去るために仕事を休んでどこかへ行っていたらしい。
    泉は事件の真相を暴くべく行動に出る。

    犯人は一体誰なのか。
    誰が味方で誰が敵なのか。
    先の読めない展開でとてもおもしろかったです。
    続編の【月下のサクラ】も読んでいきたいと思います。

  • シリーズ2作目の文庫本が書店に並んでいて
    面白そうと思い まずは1作目を。
    最後の最後まで 誰が黒幕?と本を読むことを
    止められなかったです。主人公が真相を解き明かす
    誠実さに 権力に負けるな!と応援したくなりました 2作目も楽しみです 

  • すっきりしませんが、泉さんを応援したいです。

  • やっぱり柚月裕子さんは面白い。

    で、結局犯人は?とモヤモヤ思いながらも…そういう結末もアリかと、まぁ納得した。
    刑事警察と公安警察は小説上?リアルも?対立しがちだけど今回は公安警察が私にはしっかり「悪」に見えて潔かった。

    ん〜でも公安警察を「悪」というのは変かな?公安警察出なくても 1人の命よりも100人の命をとる みたいな考え方、普通の会社や社会でも結構ある気がするし。

  • 古本屋で見つけて気になり買った一冊。

    読み終わり題名である「朽ちないサクラ」の意味がわかったような気がする。

    事件解決にはスッキリしない部分もあるが、この話で伝えたい事は公安が裏で絵を描いて事件を操ってる事なんかじゃないかとふと勝手な解釈をしてしまった。

    この主人公が警察官になり活躍する姿も読みたいなと思った小説でした。

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著者プロフィール

1968年岩手県生まれ。2008年「臨床真理」で第7回「このミステリーがすごい!」大賞を受賞し、デビュー。13年『検事の本懐』で第15回大藪春彦賞、16年『孤狼の血』で第69回日本推理作家協会賞(長編及び連作短編集部門)を受賞。同作は白石和彌監督により、18年に役所広司主演で映画化された。18年『盤上の向日葵』で〈2018年本屋大賞〉2位となる。他の著作に『検事の信義』『月下のサクラ』『ミカエルの鼓動』『チョウセンアサガオ咲く夏』など。近著は『教誨』。

「2023年 『合理的にあり得ない2 上水流涼子の究明』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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