おやすみなさい、また明日 (キャラ文庫 な 2-3)

著者 :
  • 徳間書店
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感想 : 66
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  • Amazon.co.jp ・本 (265ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784199007392

感想・レビュー・書評

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  • 久々に号泣物語。
    CD化するならつぐみは武内健さんで!
    最後のSSはあってこそ!正解。

  • BLというジャンルで書いてらっしゃる作者さんだから仕方なかったとは思うんだけど、BLにしなくていいのに、、と思いました。
    男同士にしなくていいのに、、ではなく、sexシーンの詳細を入れなくても良いのに、、、です。
    それが無くても、お話として充分読ませてくれます。

    ラストSSは絶対あったほうがいい。BL的にはないほうが、、というのは解るのですが、お話としてはあったほうがいい。むしろ無いと、作者さんの意図が途切れてしまうんじゃないかな。

    BL小説を読んでて、よく思う。
    このあと2人は?
    という不安が無く、よかったと泣けました。

  • フォロワーさんがお勧めされていたので手に取りました。
    元々こうゆう内容の話にすこぶる弱い私は読む前から泣くだろうな…と思ってましたが、ボロ泣きでした。
    とても心が温かくなり、そして大好きな人を大切に、日々過ごす時間を大切にしたくなる作品です。出会えて本当に良かった。

  • 凪良ゆうの作品はなべて好きだ。登場人物はたいてい悲観的で諦めていたりする。それが様々な事をきっかけに自分の足で立ち上がり自分を支えていくようになっていく。その過程が、具体的な事件や人間などに関係なく自然にそうなるべくしてなるのだなあと毎回納得させられることになる。それは押し付けがましい説教とかではなくて、過程はどうあれ最後に登場人物が手にしたものを読者の私もすんなりと受け入れて穏やかな充足感を覚えるのだ。

    この作品も時に絶望的な思いにくれる登場人物と一緒に怒ったり悲しんだり苦しい思いをしたりしながら、喜びや幸せな思いも共有した。そしてSSで、作者の本当に書きたかったという物語の最後を読んで、本編を読む間中そうあって欲しいと願っていたふたりの未来を見せてくれてとても嬉しかった。
    凪良ゆうはきっと相当の覚悟で書いたに違いないと思う。他の作家さんでこうした登場人物の未来を書いた人はいるけれど、ここまで書いた人はいないと記憶する。あっぱれである。

  • 登場人物の心の機微とか、印象的なエピソードとかすごく易しい優しい言葉で表現している。「十五の夜」のエピソードなんかは最初はクスッと笑える会話だったのに、物語が進むにつれて記憶障害の攻めから奪われた大切な思い出として、こんなに切ないものになるなんて…。
    アパートの住人たちやヤコ先生などの強烈キャラ無しだったら、普通に文学作品に称される内容でした。もちろん皆愛すべきキャラたちでしたよ(*^^*)
    最後のss…老後まで描ききることで、二人の約束や幸福な人生を歩んできたと証明してくれた。進行する記憶障害を乗り越えられたんだと、不安が昇華された。書ききってくれた作者に感謝したい。

  • 凪良先生だから書けたお話かな…と思った。

    記憶障害の朔太郎×臆病な作家・つぐみ。
    最初から胸が締め付けられる思いで一気に読んだ。

    ツライ…読んでて悲しいやらで( ´•̥̥̥ω•̥̥̥` )
    お互い想い合って結ばれるまでが辛かった。

    そして最後のSS…
    号泣…一気に涙腺決壊…
    あとがきでこのSSは意見が分かれると思う。とあったがわたしはこのSSがあってこそ朔太郎×つぐみのふたりの愛の物語にふさわしい幸せな締めくくりだと思った。

  • 不覚にもBLで泣いてしまいました。買ったものの表紙に記憶喪失と書いてあって積極的には読めなかったのですが、あまり重いものではなかった気がします。ただ記憶喪失によって二人が離れていくのはつらかったです。

  • うるうるできゅんきゅん。散る散る、満ちる、ほどではないけどさめざめ泣いた。最後の朔太郎目線の話がいい。

  • 読み終わって泣いてしまいましたが、久々にこのひとの本で、ああ、またよみたいな、って思いました。

    泣ける理由は一般的で、醒めてしまうか、泣けるかのどちらかだと思うし、あとがきで作者自身、ラストは好き嫌いがわかれるし、担当さんにも言われた、とありますが、さりげなくも、なかったら作者の本当の意図が伝わらないところだし、それはいいと思います。

    しかし、BLは恋愛ファンタジーというのが私の中でもきちんと根付いているけど不思議に思う一件。
    普通の男女の恋愛ものにはいわゆるこのテの設定はあまりない気がするが(あ、そんなことないのかな、少し前に映画化とかされたのはこのテの設定か)、なぜBLによく出てくるんだ⁉︎

    という、有る意味鉄板設定です^^;そして、それが嫌いではない私なのでした。

    大好きな「恋愛前夜」からのキャラ登場が嬉しかったです。世界観を統一するために、イラストレーターが同じだったらもっと良かったな〜。恋愛前夜の二人にも、また会いたい☆

  • 淡々と染み込んでくるお話でした。
    冒頭から別れがあって、暗雲を感じながらの始まり。
    捨てる神有れば拾う神ありで
    つぐみは新しい新居を得るのです。
    偶然出会った朔太郎によって。
    優しさに触れて哀しみも癒えていくのに
    ちらちらと別れた彼の影が見えたり、恋心を抱き始めたのに朔太郎には重い事情があってと静かに話は進みます。
    同性同士添い遂げる事の難しさと素晴らしさ。
    華やかな展開は有りませんでしたが、余韻がいつまでも残る作品でした。
    本編その後の朔太郎さん視線のSS。
    年を取って思い出なのか現実なのか分からないけれど
    愛する人の影と暮らせる事は幸せなのかもと思いました。

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著者プロフィール

1973年生まれ、京都市在住。2007年、BLジャンルの初著書が刊行され、デビュー。17年『神さまのビオトープ』を刊行し、高い支持を得る。19年『流浪の月』と『わたしの美しい庭』を刊行。20年『流浪の月』で「本屋大賞」を受賞する。同作は、22年に実写映画化された。20年『滅びの前のシャングリラ』で、2年連続「本屋大賞」ノミネート。22年『汝、星のごとく』で、第168回「直木賞」候補、「2022王様のブランチBOOK大賞」「キノベス!2023」第1位に選ばれ、話題を呼ぶ。翌年、同作の続編にあたる『星を編む』を刊行した。

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