- Amazon.co.jp ・本 (265ページ)
- / ISBN・EAN: 9784199007392
感想・レビュー・書評
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売れない小説家つぐみと大家の孫朔太郎
好きなのに一緒にいられないというきもちがすごく伝わってきて切ない話でした。でもラストはいい感じです。
切ないけど、幸せだったんだろうなあと思う素敵な話でした。じわじわ来て、涙が止まらなかった。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
降り積もる雪を眺めているみたいな気持ちになりました。
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胸がしめつけられるようなお話でした。
★の評価もちょっと今はつけられない…かな。
最後のSSは、担当さんが仰るように桃の話で終わってもよかったかなとも思いますが、凪良先生の言うように最後まで書ききったのもありだと思います。どちらがいいか、と言われるならば、担当さんの方に同意するかも。あの終わり方は、残された朔太郎さんの『こころ』の哀しみを寄り添って感じることしかできないから。凪良先生の想いも気持ちも分からなくない…というか、書ききりたいという気持ちもすごくよく分かるんだけど、なんというか……うーん、むつかしい!評価難しいです。あれですね、朔太郎さんに病状の救いがない分、読み手としては読み進めるのが辛かったかな。それだけは言える。でもそれはお話の良し悪しではなくって。ただただ切なさだけが残りました。おやすみなさい、また明日、という言葉は本編のつぐみさんと朔太郎さんのやり取りでもあるし、あのSSを読むと、つぐみさんに会いに行けなかった、だから今夜はおやすみなさい、また明日…にも取れました。うーん、大好きな凪良先生の作品だけど、今回は評価つけがたい。
ただひとつ個人的に残念なのは、パラドルのヤコ先生とのやりとりがあるならば『恋愛前夜』の作画の穂波ゆきね先生が作画担当されたらよかったかな。小山田先生の作画は好きだけど、他作品と繋がりがある分、絵のギャップがあって脳内妄想が難しかったです。 -
読んでいて、つくづく「伴侶が欲しい」気分になりました。
あとがきに、本編のその後のSSについて、読者は賛否両論だろう・・という作者の言葉がありましたが、私はあれがあってこそ、生きる作品かなあと思いました。 -
終始ボロ泣きだったが、タイトルの意味を理解して涙腺崩壊。
朔太郎の、どうやっても抗えない事になんとか折り合いをつけようとしてもうまくいかない。
苦しさに変わりは無いというのに胸がキリキリしました。
またつぐみの孤独も悲しかった。
世の中にはこうした外側からは誰も解らない苦しみを抱えている人がいるんだろうな。
最後のお話はあって良かった。