パブリックスクール: -檻の中の王- (キャラ文庫 ひ 3-6)
- 徳間書店 (2015年10月27日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (333ページ)
- / ISBN・EAN: 9784199008160
作品紹介・あらすじ
唯一の肉親だった母を亡くし、天涯孤独になった礼を引き取ったのは、
父の実家のグラームズ家。なんとイギリスの名門貴族で、礼は全寮制
パブリックスクールに通うことに。けれど、そこには寮代表で監督生の
義兄・エドワードが学園に君臨していた! 引き取られたばかりの
幼い頃は可愛がってくれていたエドは、礼が入学した途端、なぜか冷たい。
「俺が卒業したら、おまえは日本に帰れ」と言い放ち!?
感想・レビュー・書評
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再読
不憫すぎる…この巻は我慢だとわかっている笑
ここ過ぎたらラブがくるぞ(>_<)
yoco先生の絵に癒されて耐えるのよ…詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
1巻がとってもかわいそうもえ。
かわいそうもえを楽しむなら1巻ラストがクライマックス。
2巻からは普通に登場人物の成長を楽しむスタンスに変わる。 -
1人だけでなく、他の誰かを愛する心の余裕を広げる という表現がとても好きで、少しずつ世界を知り成長していく様子を見ていくのが心地いい
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あとがきの作者のコメントに多大なる共感を得ました。英国、貴族文化、閉鎖的、階級制度、寄宿学校、のワードが刺さる人にはおすすめです。そこから浮かぶ幻想的でありながら静謐な寄宿学校、という個人的に刺さる世界観でした。受けが気弱ひ弱、の割に押し付けがましい頑固さ(無自覚)でかなり苛つきましたが、上回る魅力的な攻めだったのでこの評価です。
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BL小説ならコレ!という感じで強く勧められて読んだけど
Not for me でした。
受がナヨナヨしすぎで
(なくなったとはいえ)母親を「美しい人だった」と言ってしまうの無理。
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良い意味で全キャラに腹が立ってしまった…
みんな大人げなくて、大人げないから話が進む感じでした
私の友達の行ったイギリスのパブリックスクールはサッカーさえ出来たらその日からその寮のヒーローで国籍は全く関係ない感じだったので、笑かしてもらいました
攻め界隈ではDVモラハラ気質の人が流行りで、受けの子はメンヘラを拗らせている友達がいない恋愛脳の持ち主で、真剣十代しゃべり場見ていたら興奮してTVに向かって自分の意見叫んでる…みたいに、自分の意見を叫びながら読了しました
続編、私は結構かな… -
重そうだな…と思って、買ったけど積んでた本、いざ!と読んだらめっちゃ良かった。
樋口先生の描かれる、血筋や育ちで人に弱み(や感情)を見せない、愛に不器用で傲慢なんだけど、底に寂しさや孤独、人一倍愛情深い人柄を抱えてる攻、って言うのがものすごくツボ。
受も、社会的に弱く軽んじられ外見的にも華奢で健気、なんだけど実はとてもしなやかで前向きで強いのがとてもいい~❤️
二人の閉じた関係からオーランドが新しい風を入れてくれるところがすごく好き。
「レイ、きみには想像力がある。…きみの想像力は、一生涯、きみの杖になってくれる。でもね、杖だけじゃどこにもいけない。自分の足で歩かなければ。」
って、今までエドの言う通り息を潜めて生活してた礼を本来ののびのびした礼に導こうとしてくれるのがステキ。
自由で強くて何でも出来るはずの「王様」エドが実は「檻の中」であり、弱くて何もできないと思われた「コマドリ」礼が豊かな世界に羽ばたこうとする。好きだからこそ愛せない、愛さない愛、そんな切ない愛があるっていうのを見事に描き出してくれる樋口先生に、どういう人生を送ってきたらこんな作品が描けるんですか?と聞いてみたい。
複雑で緻密なのに、読者に分かりやすい。うまく表現できないけど、圧倒された。 -
最低2回は読むべき。
3冊読んで、また最初から読むと、全然違う思いが沸くと思います。
青い血を持つ貴族と混血児のアジア人の恋。
そこには血族、価値観、環境、何もかもが彼らを許さない世界。
そんな中でひたすらに愛を抱くコマドリとどこにいても「王」たる男の悲恋・・・。
ということで、1巻は結構悲惨で、2巻は上昇し、3巻も結構大変なことになるけど、読み応えはかなりあります。
泣いた。