花降る王子の婚礼 (キャラ文庫)

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  • Amazon.co.jp ・本 (386ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784199009983

作品紹介・あらすじ

武力を持たない代わりに、]
強大な魔力で大国と渡り合う魔法国──。
身体の弱い姉王女の代わりに、
隣国のグシオン王に嫁ぐことになった王子リディル。
男だとバレて、しかも強い魔力も持たないと
知られたらきっと殺される──!! 
悲愴な覚悟で婚礼の夜を迎えるけれど、
王はリディルが男と知ってもなぜか驚かず…!? 
忌まわしい呪いを受けた王と
癒しの魔力を持つ王子の、花咲く異世界婚姻譚!!

感想・レビュー・書評

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  • 進みが結構ゆっくりかなーという印象でしたが読み始めたらあっという間でした。
    グシオンはめちゃくちゃスパダリ、リディルはやんちゃながらも健気ですごく好みでした。

  • 花が綻ぶような暖かい気持ちになる
    薄暗い秘密を抱える二人で、次第に秘密が明らかになっていくものの、二人でいるからこそオレンジの片割れがぴったりとハマるみたいに良い方向へ向かっていく様子が微笑ましい

  • 面白かった!
    ファンタジーも書く作家さん立ったんですね。
    夢中で読んじゃいました。

  • 呪いを受けた武強国の王×魔法国の王子

    性別を偽って嫁ぐ系のお話。
    設定もとても凝っているし(ちょっと凝り過ぎ盛り過ぎかも)伏線も上手い具合にちりばめられたファンタジー。

    前半はよくある展開。悩んで苦労して死ぬ気で嫁いだけど男でもいいみたいな。割合平和に進みます。後半、呪いの確信に迫り話が動き出してからは怒涛の展開。解呪するクライマックスのシーンはワクワクして感動ものでした。
    ただ、ちょっとご都合主義というか、展開が早すぎるかなという面も。
    例えば主人公が自ら魔力が回らない原因を思いつくところ。急に解決したから少々戸惑いました。それどうやって思いついた?

    あと、魔力なしだからって散々王子を軽んじてきた人たちはどうなったの?密偵の疑いをかけて捉えようとした大臣とか、魔力なしの役立たずと冷たい目で見てきた将軍とかさぁ…。背中に傷つけて何とかしたから見直しました、で終わり…?ページ数の都合で端折られたのかなあ。ちょっとその辺が納得いかないけど。
    さらに最後の後出しは、ちょっとそれ誤魔化し過ぎてない?っていう…。壮大な後出しです。ズッコケました。

    でもそんな疑問は些細なことだと思えるくらい面白くて一気に読みました。続編も出たようなので楽しみです。

  • 武強国の王×魔法国の王子

    魔法ファンタジーの嫁入り譚。
    序盤の輿入れ道中に王自ら迎えに上がるとこ、ハラハラしながらも萌えた。待ちきれなかったんだね…。
    リディルは優しくて綺麗で、戸惑いながらも王をちゃんと愛していて、ホントにグシオンと末永く幸せになってほしい。
    リディルの従者リドが、最後まで影ながら支えてくれて、口うるさいけど好きだった。

  • 好きっ!この作品大好きですわ!
    自らの命で国を救うため、妃と偽り他国に嫁ぎ魔力の国の王子 リディルは、魔法円が損傷し魔力が使えない
    呪いをその身に受け満月の夜に獣となり、妃の魔力を欲したグシオン王はそれでもリディルを伴侶として迎える

    二人の想い、重臣、側近たちの思惑や想いが幾重にも重なり、国同士の駆け引きやこの世界の成り立ちなどか織り込まれ、どんどん読み進めちゃいましたわ。
    凄く面白かったです!

    今後の二人のラブイチャ続編が読みたいです

    yoco 先生のイラスト素敵でした!

  • 忌まわしい呪いを受けた王と癒しの魔力を持つ王子の、壮大なファンタジー。
    よくある身代わり花嫁ものかな…?と思って読み始めたんですが、そういうラブエロメインじゃなくて物語としてもとても読み応えがありました。
    センセの作品だと痛いのかなとか悲壮なのかなとか、一瞬身構えたんですがそういうこともなく…例えて言うなら美女と野獣系ですね。
    yocoセンセのイラストがまさにぴったりで、すてきでした。

    王子リディルが死を覚悟して隣の強国の王グシオンのもとへ男という事を隠して嫁入りするところから始まります。
    リディルは美人で長い金髪の持ち主で手のひらから花を降らせることができる魔法を使えるのです。うるわしい…でも、発動しない魔力の持ち主で、それが大きな伏線となっています。
    美しいんだけど、強い心の持ち主で困難にぶつかっても決してひるんだりしないところは凛々しい王子なのです。
    一方のグシオンもイケメンで武術に長けて一国の王として遜色なく、リディルにも好意をストレートにみせる男らしい性格。
    意外だったのは、リディルにだけ秘密があるのだと思っていたら、なんとグシオンにも秘密があったんですね…
    それも切羽詰まった呪いの秘密が。
    そんな苦悩するグシオンをリディルは助けたいと思い詰めるようになって、それが強い愛へとだんだん変化していきます。その様子が敵国との争いとともに描かれていて、手に汗握りました。
    身近に敵のスパイがいて、それが誰なのか読者までも疑心暗鬼にさせられてしまいハラハラしつつも面白かったです。

    ラストの意外な事実もあっと言わせるし、とても引き込まれるストーリーでした。

    エロ的にも、初夜のシーンが状況が状況だけにとても萌えるものがありました。ロマンティックな萌え!

    ファンタジーとしての世界観がステキだったので、ファンタジー好きにはぜひ手に取ってもらいたい1冊です。

  • とってもおもしろかった。ふたりを巡る運命と惹かれ合う気持ちとがとても読まされる。とても優しく人懐っこいグシオン王にかけられた呪いの惨さに涙が止まらず、その孤独を思うと胸が痛くて堪らなかった。そしてそれを知ったリディルの絶望、罪悪感ーー。一生懸命声を上げてもグシオンに言葉が届かず、涙ながらに過ごす姿が見ていてつらくて苦しかった。グシオンが死んでしまう、と魔法円に剣を刺すところは、その想いと覚悟に胸打たれる思いだった。
    リディルの幼少期のことが明かされて、母の痛いほどの想いと罪悪感を知って、でもこれまでのリディルを思うと複雑な気持ちもあって。きっとこれからは大丈夫と思えて本当によかった。
    常にグシオンの側にと、リディルが制止を振り切り戦場を駆ける姿や、イドの制止を聞き入れない跳ねっ返りというか頑固なところも少年らしく好ましい。王の呪いを解いた勇者は誰かという話はクスリとしてしまう。これからも仲睦まじく過ごして欲しい。

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著者プロフィール

小説家。代表作『天球儀の海』『さよならトロイメライ』『初恋をやりなおすにあたって』(キャラ文庫)、最新刊『雪降る王妃と春のめざめ花降る王子の婚礼2』(キャラ文庫)。

「2021年 『笠井あゆみイラストカードブック 旦那はんと痴話喧嘩』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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