- Amazon.co.jp ・マンガ (257ページ)
- / ISBN・EAN: 9784253104418
感想・レビュー・書評
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第3巻は小学高学年編。学校から一人で帰るようになった光くんですが,その分,いろんな危険や誘惑に誘われるようになります。保護者の心配も一段と多くなりますが,その分,喜びも大きくなります。
お母さんの次の言葉には,とても前向きな姿勢が感じられます。
「ひょっとして 困ったことには うまくゆく種でも
隠れているのかしら?」
光の手つなぎペアになってくれた6年生の石田くんと,発表会の時に光を笑った同じ学年でクラスが違う沖くんとが,いい脇役として登場。二人の男の子は,光の成長を促すと共に,その子ら自身も一歩成長していきます。
教員の姿勢にもいろいろと学ぶべき場面がいっぱいです。
シリーズには,マンガだけではなく,自閉症だった人の手記なども載せられています。それからも,貴重な「現実」の姿を学べます。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
青木先生のもとだと学校生活が多少は安定するのか
時の流れがとてもはやい巻だった。
主なできごとは
ひな祭りパーティー、美羽ちゃんの登場、トマトの写真撮り、そして沖くんの登場。
花音ちゃんの公園でのお友だち家族に誘われて
よその家での「ひな祭りパーティー」に参加するも
光くんと花音ちゃん、ふたりのお世話でいっぱいいっぱいになり
光くんのお手洗いの要求に幸子がすぐに気づけず
おもらしをしてしまった光くん。
そんな様子を見た友だちの家族は
「花音ちゃんを光くんに託せる」からよかった、という旨の
発言をしてしまい、幸子を傷つけてしまう。
また、4年生になった光くん。
ASDの本田美羽ちゃんが入学してきたり、手つなぎペアの石田くんと
毎日プチトマトの水まきと写真撮影をしていたりしたが
石田くんは毎日のことなので、少しお疲れモードに。
そんな中、ある日、大雨なのに光くんはひとりで畑に行ってしまい
気づいた石田くんがかけつけたときには雷が落ちてきた。
さいわい、雷に打たれることはなく、石田くんも下校するときには
トマトのつぼみを若林先生が発見する。
それを見て、これからも頑張ろうと決意する石田くんと
ぶじに決まった日数の写真を撮り終えた光くんは
学校の発表会であさがお教室のカレー屋さんの発表会に臨む。
光くんも美羽ちゃんも、一所懸命に発表を頑張っていたが
ちょっとしたできごとで、ある男の子(沖くん)が
光くんをからかうヤジをとばし、石田くんが壇上で激怒した。
それでも動じず発表を続けた青木先生だが
一緒に参観にきていたお義母さんが校長先生に少し
きつめに苦情を言ってしまったことを幸子が家で
ふと口にしたことがきっかけで、雅人の機嫌は悪くなる。
こうしたことの積み重ねで、「私の人生っていったい」と
思うほど疲れてしまった幸子だが
ちょっとした笑いの中に癒しがあるのだと気がつき
また毎日を「今日も元気に」頑張り始める。
そして光くんは、遂にひとり登下校にチャレンジするも
あちこちでアクシデントを起こしてしまう。
一方で沖くんは、お母さんに家出され
完全なネグレクトされた状態に陥ってしまう。
沖くんの家に光くんは換気扇を見たくて
ときどき遊びにきていたこともあって、光くんは
沖くんに追いかけてもらうことができたものの、ふいっと
ひとりで電車やバスに乗って、遠くまで行ってしまう。
そんな沖くんを、「障害のある子を連れまわすなんて」という目で
見ていた保護先の人に、迎えに行った雅人や青木先生が
「追いかけてくれたはずです」と説明してくれたことで
沖くんも少しは報われたのかな。
お父さんもお酒の飲みすぎで倒れてしまい、沖くんは
養護施設に行くことになった。
沖くんは光くんが羨ましかったのだと言い残して
施設へと預けられた。
この巻でよかったなぁと思うところは多々あったけれど
2巻で「要求を正しくだす」ということが課題だと言われた光くんが
「ブラシ(ブラッシング)してください」と
言えるようになったところは、わたしもうれしかったな。
成長はゆっくりに見えても、光くんも他の子どもたちも
すくすく育っていく、みんなで育てあっていく
そんな希望がもてるようなエピソードが多い1冊だった。 -
小学校高学年編。
この回でも、お兄さんの石田君、
同級生の沖君など良い仲間が出てきます。
辛いこともたくさんありつつ、
笑顔もあふれる毎日。 -
2012.4月 市立図書館
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光くん、小学校4年生まで。
成長とともに外の世界に出て行こうとする光くん。迷惑をかけることもしばしばで、周囲の人にどう理解してもらうかが課題になってきている。
最後は、今まで理解ある先生に恵まれてきた光くんに、不穏な影が・・・ -
光くん、小学校高学年編。意外とサクサク進んでいくけど、このペースで15巻まであるということは明るく元気に働く大人になるまであるのかな?チームワークで乗り切った運動会、トマトの発表、家庭崩壊の男の子との旅、人間には優しい人と優しくない人がいるわけじゃないんだよね、みんなそれぞれ事情があってそうしてるってことを理解できなくても理解するために最初っから責めたり否定しないってことを忘れないようにしよう、そう改めて思う。