- Amazon.co.jp ・マンガ (197ページ)
- / ISBN・EAN: 9784267903038
感想・レビュー・書評
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鬼と肥長比売の2話。飢饉で飢えに苦しむ子供達の描写は苦しかった。怒りや悲しみ、寂しさなど感情の放出先が見つけられないと消化できないんだと思い知らされた。
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見えたり感じたりできちゃう人が、その力を知らず知らずに「癒し」の方へ使ってしまう話。
本書には2編入ってるのだが、あとに入ってる短編「肥長比売」のほうが“彼女らしい”と感じるほど、「鬼」の方は「癒し」なのだ。 -
肥長比売は出雲の豪族・岐比佐都美の末娘。母は肥の川の巫女で、彼女を産むとすぐに亡くなっていた。
出雲は南からの新しい勢力「大和」との戦いの最中にあり、肥長は美しく優しい兄と、母とも頼む姉をその抗争の中で失う。
十六歳に成長した肥長は、大和への恭順の証しとして、王の本牟智和気に差し出される。
古事記垂仁条にある本牟智和気王子の説話に登場する、肥長比売の物語です。
アイヌや古代の隼人の風俗を取り入れたらしいデザインや、背中に入れ墨を彫った肥長の裸体が美しいです。 -
なかなか興味深いマンガだった。成仏できない子供、恨み、怨念、昔ならよくあったことなのかもしれない。そのぐらいひどい時代もあったわけだし。それが現在の人々の心の闇に同調する。現在の人間の波長が低い人が多いほど、同調してしまう。現在の犯罪の低レベル化にも関わってるんじゃないか。
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山岸涼子の短編集。
「鬼」がおそろしく、でもラストには救われた気分になった。
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こわいけど、やっぱこの人の漫画はすごいな〜。圧巻。私のペラい言葉では感想が上手に言えない。
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怖くてリアル。
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とても人間の厳しいところをついてくる一冊だと思う。
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表題作が現実的で怖かったです。でも悲惨なだけじゃなくて救いもあって、良かったとおもう。