- Amazon.co.jp ・本 (269ページ)
- / ISBN・EAN: 9784270000601
感想・レビュー・書評
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脳の中で、情報はどうやって処理されているのか。
考えるということはどういうことなのか。
科学的な事実と大胆な推論で、なるほど!と納得させてくれた1冊。
人が手を動かす時、脳が指令して動かしているのではなく、「手を動かしてものを掴む」という予測を脳がしている!?詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
Palmの発明者で、脳科学者でコンピュータエンジニアである著者が書いた人工知能の本。これを読むとなぜか知能を持つ機械が作れる気がしてくる。早くこんな機械を作ってほしい。
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大脳皮質の機能に関するモデルの提唱。おそらく本質をついている。
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著者の論理展開がとても面白くて、個人的にはすごく好きな一冊。本当はすごく難しい内容の話なのに、全然難しく感じません。
正しいか正しくないかではなく、物事の考え方についていろいろ参考になる良本。 -
2008年2月ごろ。市立図書館で。
人工知能と人間の知能の違い。
「考える」とはどういうことなのか。
人間の「予測演算」とコンピュータの「シミュレーション」の違いが、おぼろげながら見えた気がした。 -
おもしろかった。
脳の仕組みが解らないのは断片とした情報をあてはめる大きな理論・構造がないからであるという話。んで、その理論となる道筋を提示。 -
大事なのは記憶だ、人間の脳は記憶を元に構成されちる。目から鱗知っていたようでしらない、明確なようで曖昧、でも確信をついていると思います。今までのなかで一番インパクトを受けたし思っていたことを解明してくれた。自分で思いついたと思っていてもそれは、誰かのアイデアの記憶を加工したもの、きっとその通り人類は少しずつ進歩していく・・
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Palmの生みの親はレッドウッド神経科学研究所なる研究所を作り、コンピューターの世界と脳の世界の両方の探究を続けていたのだ。それだけで充分に読むに足る話だと思った。
現在の脳の研究成果とそのコンピューターへの移行の可能性についての冷静な意見が光る。そして個人的にだが、先日読んだスピノザに関する本が効いている。こういうこともあるのだなあと驚く。
DNAのおかげで人間は素晴らしい記憶や言語を用いた表現までを可能にする脳を手に入れた。しかし生まれた時にその脳はまっさらなのだ。そう言われてみれば確かにそうだ。そこにインプットが続く。これは脳が母体の中で形成された時から始まっているに違いない。そしてそれが意味のある記憶や感情に向かうまで長い時間をかけて蓄積を続け、やがて記憶から連想、憶測が可能な状態になっていく訳だ。納得。
つまり、前世もないし、後世もない。生まれ、蓄積し自我が出来たところで始まり、死ではなく脳の終焉で終わる。これが心のあり方だ。死後の世界なんてもういらない。そう断言出来る文章に出会った、というところだ。
ここでスピノザが活躍する。そうではあっても自分という存在は永遠である。ある時間に存在したという事実が存在する。この存在する、という事実自体が永遠に真理であるのだから、自分という存在は永遠である。
私は宗教に関心はないが、このふたつの考え方を知った今、正直、死が怖くなくなっている。死後の世界がない、という断言は自分がそこで終わるというなんとも心残りな話と、一方で永遠性の捉え方により永遠性はすでに保証されているという話。読書が重ならない限りこういう喜びはない。
人工知能、ニューラルネットワークなどの試みの行き詰まりを打破してくれるかもしれない。ジェフ・ホーキンスとその仲間たちにはその可能性を感じる。 -
システム脳神経科学を知るのには良書
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挫折