ミステリ書店(1) 幽霊探偵からのメッセージ (ランダムハウス講談社文庫)
- ランダムハウス講談社 (2006年1月22日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (367ページ)
- / ISBN・EAN: 9784270100271
作品紹介・あらすじ
「おれは私立探偵ジャック。いや、正確に言うと、ジャックの幽霊だ」なんて面白くない冗談-自分の経営するミステリ書店で売れっ子作家が急死。そして今度は幽霊のご登場?しかもこの幽霊こそが、死んだ作家の描いた主人公、私立探偵ジャック!?半信半疑のまま書店主ペネロピーは幽霊の力を借り作家の死の真相に迫るが…!?頭は切れるが体が動かない幽霊探偵と、体は動くが推理がいまいちのミステリ書店主の名コンビ誕生。
感想・レビュー・書評
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ミステリ専門書店に取り付いている探偵の幽霊と、書店の経営者の一人である未亡人が二人三脚で事件を解決する話。
言いたいことは押し殺し、とにかく耐えるタイプの主人公が、事件を機に幽霊の声が聞こえるようになり、闘う女になる過程が描かれています。
そりゃぁ、殺人犯の汚名をはらすには、嫌でも闘わなきゃね。
探偵の幽霊は下品な例えを使う皮肉屋、「ベイビー」の呼びかけがうっとうしい奴です。しかも夢で訪ねてくるし。勝手に入るなよー。
ちなみに作者のアリス・キンバリーというのは夫婦の合作ペンネームで、もうひとつ別にクレオ・コイル名義でも作品があるとか。
クレオ・コイルってコーヒーショップが舞台のコージーミステリ書いてたはず……そっちもそのうち読もうと思っていたのだけれど同一人物なのか……どうしようかな。
カバーイラスト / 橋本 聡
カバーデザイン / 川村 哲司(atmosphere ltd.)
原題 / THE GHOST AND MRS.McCLUE (2004) -
幽霊とそれが見える探偵がコンビニなったミステリて、今までにも読んだことがあるし、特別嫌いな設定ではないけど。
今回のは全般的にキャラが好きになれず、最後まで読めなかった…。
人間側の主人公である女性が、いい年した大人なのに、どうも単純すぎるというか、単細胞というか……でもバカキャラ設定でもなく、それが読んでてツラかった。
あと、周りの人たちも、主人公女性が未亡人だからいいんだけど、ちょっといい感じの男性が現れると、初対面なのに、アタックしちゃえよ、みたいな感じでけしかけるのが……いや、中学生じゃないんだから、て感じで理解できなかった。
近隣の人たちとの応対とか、仕事上で会った人たちとの会話とか、何か今一つしっくり来ない。
文化の違い?
大人同士なのに、何でこんな感じなの? -
現代に生きる書店主と50年前に亡くなった私立探偵の呪縛霊のコンビ。
50年前と現在が交錯しながら進むけど全く気にならず、
ライトで読みやすくてスルスル読めた。
考え事に割って入ってこられると焦るけど。 -
物語の展開も楽しめ、登場人物たちのキャラクターも独特で魅力的。1巻なので、登場人物のバックグラウンドの説明は多め。キンディコットの町の面々も素敵だが、幽霊となった私立探偵ジャック・シェパードが、主人公ペネロピ―を助け、事件解決へと導く。ハードボイルドの魅力に目覚めそう。
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本屋さんとそこに住み着く幽霊の話
随所に出てくる、ミステリー小説についての話が面白い -
あー、アメリカの小説だなって感じでした。
書店が作家のイベントを開くというので、クリスティー記念祭を思い出したり。
わりと最近の話題も多く入っていて(ハリポタとかネットとか)、そこがちょっとおもしろかったかなぁ。
大抵はアメリカ的オールディズな空気の物が多いので。
シリーズとして続いてるらしいので、読んでみたいものです。 -
なんといっても設定がおもしろいし、主人公を取り巻く人たちの描写も楽しいし、文章も読みやすい。というわけで、結構ハマったかも。
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ミステリ書店シリーズ1作目。未亡人の書店経営者と随分前に死んでしまった私立探偵の幽霊とのお話。
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夫婦合作によるペンネーム「アリス・キンバリー」の
デビュー作。田舎のミステリ書店を舞台にした幽霊探偵と
書店オーナーの迷コンビによるシリーズもの...のようです。
自分にとっては常にハードルとなる登場人物の名前...
今回も苦戦したー。登場人物の名前を日本名に一瞬に
して変換する便利なものってないもんかしらw。
というハードルはあったものの読み易いのは読み易いし
ミステリ的にもライトでお茶飲みがてら没頭にするには
いい感じの作品。...という程度の感想しか書けない...。
幽霊探偵のジャックのキャラがもっと浮き彫りにされるのは
次作以降なのかな?