ミステリ書店(1) 幽霊探偵からのメッセージ (ランダムハウス講談社文庫)
- ランダムハウス講談社 (2006年1月22日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (367ページ)
- / ISBN・EAN: 9784270100271
感想・レビュー・書評
-
幽霊の声がペネロペだけに聞こえ、二人で事件を解決していくというシチュエーションがなかなか受け入れられなかった。
詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
クレオ・コイルが好きだったので購入。
この作者の文体は読みやすいし好きなのでスイスイ読めた。
幽霊探偵のジャックと、ジャックが憑いている場所で本屋を営む未亡人・ペネロピーのコンビがなかなかいいです。
ちょっと色っぽい表現も出てくるけど、これからの展開も楽しみ。 -
50年前に亡くなった私立探偵ジャックと、本屋さんの女主人という異色な組み合わせのミステリ。かなり異色な設定なので、面白かったです。
幽霊だから壁のすり抜けなんかで情報収集が楽チン~!って訳でもないのがいいですね。
ジャックが(やや時代遅れな)ハードボイルドな感じもいいです。作中に時々引用されているレイモンド・チャンドラー(フィリップ・マーロウ)好きなので♪←でもマーロウと比べるとジャックは女たらしかな?
このシリーズはまだ続くようですが、こんな不自然な関係でどこまで話が続けられるんだ?! -
幽霊探偵第一弾。やっぱり随所でニンマリしてしまう。ミステリー好き以外にも本好き、書店好きにはたまらないシリーズ。
-
080112-080113
-
ファンタジーが苦手なわたしは、最初これが出たとき、なんだよ幽霊探偵って、と見向きもしなかったんだけど(同じ理由で「恋するAI探偵」も未読)、かなり評判がいいみたいだし、三作目まで出ちゃったし、なにより、アリス・キンバリーって、おもしろかったあのコーヒーショップのシリーズを書いているクレオ・コイルの別名だというのでやっと読んでみた。意外と「幽霊」ってのは気にならず、ユニークでかなりおもしろかった。「幽霊探偵」と一緒に謎を解く主人公の女性が、書店オーナーっていうのがいい。実在の作家や本もたくさん出てきて楽しい。それと、コーヒーショップシリーズのときも思ったんだけど、登場人物の背景を複雑に書き込んでいる感じが好き。この書店オーナーも、昔は都会の出版社でキャリアウーマン、金持ちのぼんぼんと愛情のない結婚をして、その夫が自殺、金持ちの夫の実家とは折り合いが悪く、子どもをひとりで育てていて、などなどの背景がおもしろい。って、コージーミステリなんで重い感じはないんだけど。そのへんの複雑さと、いかにもコージーなユーモアある会話とかのバランスがいい感じ。今後、どうやら「幽霊探偵」が幽霊になった事件の謎も解かれるらしく、おもしろそう。
-
1/8読了
設定がたまらなく好み。
本屋を経営して、幽霊のハードボイルド探偵と話をして、近所においしいお菓子のお店があって。。。 -
若い子持ち未亡人な本屋さんと、ハードボイルドな探偵の幽霊が事件を解決していく推理もの。
軽い装丁やあらすじとうらはらに、中身はかなりシリアスでした。
旦那の死因が欝による自殺だったり、探偵の死に不審なところがあったり、と。全体的に対象年令が高そうな印象をうけました。
なんというか、ハーレクイン的なイメージなんです。恋愛面でも、「素直じゃない女」と「女たらしの一匹狼」というありきたりな組みあわせなので。
とはいえ、推理ものとしてもじゅうぶん楽しめました。話の筋やどんでんがえしなど、わくわくはらはらさせられるシーンもたくさんありましたしね。
一作目としては可もなく不可もなく。
次作に期待です。 -
タイトルからも分かるとおり、ユーモア・コージー・ミステリです。町には本屋さんが一つだけ。しかもそこがミステリ専門店というのはどうなの?なんてところで突っ込んじゃいけません。なんせ探偵は幽霊なんですから。今回はシリーズ第一作ということで、ペネロピーが幽霊ジャックの存在を認めるまでにかなりのページを割いています。ヒロインが事なかれ主義から行動力を発揮できるようになるまでの成長過程ですね。なんたってペネロピーにはこれから聞き込みや尾行など、労働担当をしてもらわなきゃいけませんから。コージーのほのぼの感が心地いいし、会話も楽しく、主役二人の微妙な関係も気になる。これからが楽しみです。ところで気になることが一つ。最後の一文ってつまり、ジャックの死体が壁に塗りこまれてるってこと・・・?ちょっと怖い。