いつもの木曜日

著者 : 青山美智子

• 宝島社 (2022年8月26日発売)

感想・レビュー・書評

[ゆうゆさんの感想 · 2023年7月4日]

「木曜日にはココアを」の続編というか前日譚というか。内容がうろ覚えであったのにも関わらずすごくほっこりしてなんともいえない優しい気持ちに包まれた。
田中達也さんのミニチュアの世界と本の色合いが素敵で手元に置いておきたい一冊。何気ない日常の積み重ねで人との出会いがあるのかと。

[wasabiさんの感想 · 2023年6月24日]

とても綺麗な本だった。
このシリーズの登場人物たちが少しずつ顔を出す。それぞれの話にあった紙の色。絵。
文字を追うスピードを緩めて立ち止まり、浸る。
土曜の午前、素敵な時間になった。

[いちご大福さんの感想 · 2023年6月4日]

「木曜日にはココア」から繋がる物語。
「いつもの木曜日」も心温まる物語でした。
小説なのでもちろん主人公のそれぞれの物語だけど、読み手の人生に寄り添ってくれる物語でもあります。

みんな色々ある日常。その中でも視点を変えれば幸せになるヒントは沢山隠れている。
しんどい時こそ気分転換も大事、でも悩みに突き進むのもあり、そんな風に優しく言われてるような気がしました。

私は青山さんの作品が凄く好きです。言葉選びが上手で自分の心にスッと入って来る。
今まで浄化出来なかった思いも青山さんの小説を読むと浄化出来る、そんな不思議な力があります。
どんな風に人生を歩んだらこんな素敵な考え方を学ぶ事が出来るのだろうと、いつも思います。
これからも青山さんが描く物語が楽しみで沢山読みたいです。

[Spicaさんの感想 · 2023年5月26日]

『木曜日にはココアを』の前日譚をインスタなどでも人気の田中達也さんのミニチュアやカラーの美しい頁とともに。
3年前に読んだ本編を頼りない記憶力でなんとか思い出しつつ頁をめくりました。
優しい中にもはっと気付かされる大切な言葉が散りばめられていて。もう一度本編を読んでからこちらを読み返したくなりました。
本編とこちらをセットにして大切な人に贈るのも良いですね。

[とり子さんの感想 · 2023年5月25日]

絵画が額装されているような本。「木曜日にはココアを」のスピンオフ物語の数々。絵本というか。
あたたかさや主人公達の気づきの結晶という感じ。かわいらしい。手元に置いておきたくなる。

[八さんの感想 · 2023年5月23日]

この本だけ読んでも、面白いが、「木曜日にはココアを」を読んでからすぐに読むとより一層深く物語に入り込んでいけると思う。

[ももさんの感想 · 2023年5月20日]

優しくて、そっと背中を押してくれるような。
何回も読み返すんだろうなあ。

[虹風 憂璃さんの感想 · 2023年5月6日]

『木曜日にはココアを』と『月曜日の抹茶カフェ』の前日譚だったり、サイドエピソードだったり。
絵本みたいで、サクサク読める。

[すまいるさんの感想 · 2023年4月22日]

穏やかに暖かく過ぎて行く物語。其々の主人公が前を向いている。
お気に入りのカフェに行きたくなる。

[もちっちさんの感想 · 2023年4月7日]

12話の短編集で、「木曜日にはココアを」と一話ずつリンクしていました。読み返しながら、本作も読みましたが、「木曜日にはココアを」は改めて名作ですね。「半世紀ロマンス」はいいご夫婦だなと、特にうるうるしました。
本作は、「木曜日にはココアを」の前のお話で、それぞれの主人公が日常での気づきを描いていて、あたたかい気持ちになりました

著者プロフィール

1970年愛知県生まれ。横浜市在住。大学卒業後、シドニーの日系新聞社で記者として勤務。2年間のオーストラリア生活ののち帰国し、上京。出版社で雑誌編集者を経て、執筆活動に入る。第28回「パレットノベル大賞」佳作を受賞。デビュー作『木曜日にはココアを』が、第1回「宮崎本大賞」を受賞する。『お探し物は図書室まで』で2021年「本屋大賞」2位に、『赤と青とエスキース』で2022年「本屋大賞」2位に選ばれる。他の著書に、『鎌倉うずまき案内所』『ただいま神様当番』『月曜日の抹茶カフェ』『マイ・プレゼント』（U-ku氏との共著）『月の立つ林で』『リカバリー・カバヒコ』等がある。