いつもの木曜日

著者 :
  • 宝島社
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感想 : 274
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  • Amazon.co.jp ・本 (96ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784299032812

感想・レビュー・書評

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  • 温かい世界観です。

    「楽しいこと」より「楽しみなこと」がたくさんある方が、人生は幸せ
    「サービス」って相手のことを想って、心を配ること
    身を固くして戦闘態勢にはいるんじゃなくて、心をやわらかくしてどんと構える、そういう強さ

    などなど、色々力を入れすぎていた自分には少々耳が痛いこともありますが、肩の力を抜かせてくれました。

  • せっかくなので木曜日に読んでみた。
    特に意味はないが、曜日に対して誰もが抱いているイメージって結構共通してて面白い。

    さて本作は『木曜日にはココアを』のスピンオフ作品だとか・・・
    ふむふむ、えっ?
    また順番間違えた・・・笑

    今回も田中達也さんによる愛くるしいミニチュア作品との相乗効果で、置くだけでも絵になる素敵な作品に仕上がっていた。さらに、優しいタッチのイラストと色鮮やかな色彩が頁を捲る度に飛び込んで来るので、なんだか大人の絵本みたいでワクワクしながら読み進めた。

    舞台はマーブル・カフェかと思いきや、カフェとの関連性はあまりなく、登場人物の横の繋がりも控えめ。『木曜日にはココアを』を読んだ後なら何か違ったのかな?
    各章毎の主人公の主観で、日々の暮らしの中にある細やかで大切な気付きが書き綴られ、サクサクとあっという間に読み終わってしまった。

    読後は、ゆっくりとマイペースに人生楽しまなくっちゃ♪とホッコリした優しい気持ちになれた。
    就寝前に読書灯の温かな光の下で読みのにオススメの作品。

  • 「木曜日にはココアを」のスピンオフというので、間をおかずに読んでみました。この作品は、まさに癒やしの絵本って感じでした!
    まずは、マスターのひとりごとからはじまります。その中で『「楽しいこと」より「楽しみなこと」がたくさんあるほうが、人生は幸せなんじゃないかと思う。』ってフレーズに共感しました!あと、幼稚園勤務1年のえまちゃんのストーリーにも、あぁ~こういう気持ちわかるなぁ~と再び共感を覚えました。
    何よりラルフとシンディのストーリーには「猫のお告げは樹の下で」のミクジが登場!すごく嬉しくなりました!でもって、やっぱり「月曜日の抹茶カフェ」を近いうちに読み返すことに決めました(^^)

  • 「木曜日にはココアを」のスピンオフ。
    と言っても、その後の話ではなく、あの日より前のお話。

    絵本の様な仕立てになっていてめちゃくちゃ可愛いかった\♡/"
    それぞれのお話は短めなのでサクッと読めちゃうけど、素敵な言葉がいっぱいで心洗われるし元気になれた。

    前作で好きだったイエローの家族のお話がやっぱり好きだったな〜。
    木曜日にはココアをを覚えてるうちに読むのがいいと思う。

  • 『木曜日にはココアを』のスピンオフ。同作を読んだのが2年近く前で、そこに出てきた人たちのことを忘れかけていたため、2冊を並行して読んだらもっと楽しめるだろうなと思った。いつものミニチュア作家さんによる装丁、文章の背景/挿絵が素敵で、内容と相俟ってとても癒される。青山さんの、日常の幸せを気づかせてくれる文章は健在で、どんなときもそれでいいんだよ、と優しく背中を押してもらった気分になった。夜、寝る前に読めばぐっすり眠れそうな、癒しのひとときを与えてくれる本。

  • 「いつもの木曜日」のスピンオフ作品。
    いつもの木曜日より前の物語でした。
    出てくる主人公たちの日常、こんな考え方もある。
    気づきになる1冊でした。

  • 『木曜日にはココアを』の前日弾に当たる本作。
    『木曜日にはココアを』でも『月曜日の抹茶カフェ』でも存在しか出てこなかったマーブルカフェのマスターが、今回は少し語ってくれています。嬉しい!
    特に好きだったの、シドニーでサンドイッチ屋を開いているラルフさんの話です。
    朗らかな店主と美味しそうなサンドイッチが良い空気を作っていました。
    『木曜日にはココアを』を読んだのが結構前なので、キャラ設定を忘れている部分がありました。
    本編の方はそのうち再読するのもいいなと思いました。

  • 肩のチカラがスーッと抜けるような心地よい作品。30分くらいで読み切ってしまいましたが、ホントは休日の午後、お茶でも読みながらゆっくり読むのがいい作品だと思います。

  • 「木曜日にはココアを」の登場人物にまつわる短編集。
    青山さんらしい、やさしいほっとする話に満ちている。
    本編を知らなくてももちろん読めるし、知っていたら、より深く感じるのかも?!
    自分が本編を読んだのはもうちょっと前のことなので、正直、一人一人のことをよく覚えてはいないし、この本を読んでも思い出せない人も多かったのが残念。一話一話も本当に短くて、もう少し読みごたえのある内容だと良かった。

  • 『木曜日にはココアを』が、素敵な絵本もしくは詩集になったように感じます。
    寝る前に読むと温かな気持ちで一日を終えることができそうです。
    朝美さん、ラルフさんのお話しが好きです。

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著者プロフィール

1970年愛知県生まれ。横浜市在住。大学卒業後、シドニーの日系新聞社で記者として勤務。2年間のオーストラリア生活ののち帰国し、上京。出版社で雑誌編集者を経て、執筆活動に入る。第28回「パレットノベル大賞」佳作を受賞。デビュー作『木曜日にはココアを』が、第1回「宮崎本大賞」を受賞する。『お探し物は図書室まで』で2021年「本屋大賞」2位に、『赤と青とエスキース』で2022年「本屋大賞」2位に選ばれる。他の著書に、『鎌倉うずまき案内所』『ただいま神様当番』『月曜日の抹茶カフェ』『マイ・プレゼント』(U-ku氏との共著)『月の立つ林で』『リカバリー・カバヒコ』等がある。

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