- Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
- / ISBN・EAN: 9784309019802
感想・レビュー・書評
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小説として面白かったというより非日常を体験した、とか、理解するより感じるものだ、て感じ?
万人受けするような無難な小説ではない。 -
やっぱり物語の形でしか伝わらないものってあるんだろうな、と実感。いっぱいジタバタして生きて行くか、という気分をもらった。
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高橋源一郎は、今、彼にしか書けない物語を書いている。疵も含めて、それがこの本を読む理由だと思う。
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「わからないわ。世界がなにを考えているか、なんて」
「でも、世界は、ぼくたちを試そうとはするんだね」
「ぼくたちには『世界』がなかったから。
『世界』は、いつも、きみたちのもだった」
こどもをとりまくしゃかいもんだい
こどもの認識世界たる「世界」
「社会」に還元できない「世界」 -
この物語は人間の悪意を描いている。パラレルワールド(多重世界)を通して「悪の相対化」を試み、絶対性を換骨奪胎しようとしたのだろう。高橋はポストモダン文学の旗手と言われているらしい。確かに分かりやすい文章でありながら、深い哲学性を窺わせる内容が見受けられる。
http://d.hatena.ne.jp/sessendo/20101012/p8 -
「私は『悪』と戦っているのです」
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「悪」と「世界」と、「ミアちゃん」と「ランちゃん」の話です。
始めの方の文体から、進んでゆくうちに今まで読んだことのない形に変わっていきました。細かい描写はないけど、ちょっと難しい軽いノリのくせに重い台詞が印象的でした。
どこからがフィクションなのか、元々全部フィクションなのかと考えたりもしました。
個人的に嫌いではない話です。「悪」とか「世界」とか、実は沢山あるんですよ、ていう感じ。私が考えたい事が丁度書かれていたので、参考になりました。
あと、手に取ったきっかけが、オリラジのあっちゃんがお勧めされていたからなんですが、なんとなく納得してしまいました。あっちゃんの文章はこの方に近い気がする。 -
ランちゃん、キィちゃん、ミアちゃん。
初めての高橋源一郎さん。
難しかったー。
哲学的。 -
読んだ、というより、体験した??
ちょっと疲れているときに一気に読んだので、
あたりまえに立っている、その足下がぐらぐらってゆれて、
なんだか、心細いような、逆にすがすがしいような、
不思議な気持ちに。
ただ受け取るだけでなく、動き出すかんじが、いいね。
ただいま、2周目読んでます。 -
子供の頭の中には宇宙が広がってる。