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  • Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784309022970

感想・レビュー・書評

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  • ラーメンがもともとすごく好きってわけじゃない。
    だから、あまりここに食べに行きたい!!とかにはならなかった。

  • ラーメンに纏わる短編集。
    各々作家さんの美味しいラーメンを語るものかと思っていたら、不味いラーメンをひたすら語るものも多く、少しがっかり。
    沢木耕太郎さんの「仏陀のラーメン」
    江國香織さんの「最近の至福」
    は、文章も綺麗だし前向きで好きでした。

  • 読みやすくて、ラーメン食べたくなります。

  • 沢山の小説家による、ラーメンにまつわるエッセイ?集。
    ほっこりするものからナニコレ?なものまで。町田康さんのは恐怖すら感じるよく分からなさ。

    同じテーマで書いてもこんなにも十人十色なのかというのは面白い。

  • 33人のラーメン愛。多くは文学関係者。雑誌や本で過去に発表したものを集めている。年齢はかなり幅がある。

    千葉雅也氏のがあったので読んでみた。
    「タナトスのラーメン きじょっぱいということ」群像2014.4月号
    これは、題名を読んだだけでピンときた。千葉氏と同郷・北関東人なので、その”きじょっぱい”味が体でわかる。・・しょっぱい味への憧憬が哲学的表現で書かれている。ラーメンだけで、これだけ生地に対する思考を吐き出す、恐れ入りました。

     旨みのハーモニーはどうでもよい。きじょっぱいだけであるもの、きじょっぱさによる痛打。きじょっぱさの海に、たおし落とされたいのだ。・・きじょっぱさという質は、ぼくの生地である北関東に連合されている。単純に鋭角なるきじょっぱさは、僕の十八歳までの日々を、まさしく塩漬けにしている。
     ・・帰省する新幹線で・・大宮から乗ってきた中年男性が、満員の車内を見るや否や「だーめだ」と尻上がりに吐き捨てる。鼻をかんだティッシュでも放り投げるようなその「だ」の諦念は、深さにおいて東北の地霊に完敗しており、速度において首都を羨望するしかない北関東の中途半端さ、それゆえの消極性が、僕においても塩漬けになっていることをただちに意識させたのだった。
     きじょっぱいラーメンのスープを舌頭でループさせて僕は、塩漬けにされた「あの頃の理想の破片」を、僕自身のなかに吐き捨てるーーや否や、啜り直すのでありそしてふたたび、塩漬けにするのだ。

    千葉雅也:1978年 宇都宮生まれ

    2014.6.30初版 図書館

  • ラーメンにまつわる新旧取り揃えた作家のエッセイ。まずかった!やられた!から、子供の時の思い出から、いま(作者的に)ハマってる一品までさまざま。一番食べてみたいのは馳星周のトルコ風ラーメン。一番ガッカリが伝わってきたのが椎名誠。店に入るのが「挿入」とかこれがアラーキー節か!と思ったのがアラーキー。小津監督を畏怖しつついけすかないとこも描かれた短編映画のような池辺良。学者エッセイ風に寄せてきたのかな、千葉雅也。ラーメン女子増加へ布教を怠らない島本理生。ラーメン大好き小池さんに奥さんいたんだ!と思った藤子不二雄。あたりが、印象に

  • 体に悪いと分かっていても、ついつい夜寝る前に食べたくなる、魔性の「ラーメン」。味噌・塩・しょう油・豚骨と味も多彩で、こだわりの一品からインスタントまで実に奥の深い料理です。
    そんなラーメンの魅力について32人の作家たちが語る、このエッセイアンソロジーは、読んでいるとラーメンが無性に食べたくなること間違いなし!食欲の秋にふさわしい1冊です。

  • ちょっと思いつきで入ったラーメン屋に失敗するならまだマシ。これが、調べてここに行こうと思ってイマイチだと泣くに泣けず、更に連れが面倒なやつだったりすると、もうどうにもならない。

    なんだろう、けっこううまかったラーメン屋って当たり前になって普通っていうか、空気みたいになるのに、まずいラーメン屋のアピール感はなかなか。

    まぁ言いたいのは、恐らく日本人のほとんどが自分なりのラーメンストーリーを持っていて、作家先生のありがたいお話など必要としてない、って気がするわけなのだった。

  • 図書館の本 読了

    内容紹介
    あの時のラーメン、あの土地のラーメン……ラーメン大好きで有名なあの人も登場?! ラーメンにまつわる名随筆32編を収録。読めば美味しい気持ちになる、大好評シリーズ「おいしい文藝」第二弾。


    -------------------------------

    「ラーメン」をめぐる名随筆32篇。


    椎名誠 ----駅裏路地裏裏ラーメンの謎
    宮沢章夫 ----度を越す人
    川本三郎 ----相撲とラーメン
    角田光代 ----はっこいラーメン
    池上永一 ----麗しの愛人ラーメン
    吉村昭 ----幻のラーメン
    津村記久子 ----すべてはこってりのために
    久住昌之 ----悪魔のマダム
    町田康 ----静謐なラーメン
    島本理生 ----ラーメン女子の実態
    内澤旬子 ----ソウルフードか、ラーメンか?
    内館牧子 ----ラーメン
    東海林さだお ----午後二時のラーメン屋
    村松友視 ----酒のあとのラーメン
    千葉雅也 ----タナトスのラーメン
    林静一 ----屋台のラーメン
    丸山健二 ----仙台のラーメンとホルモン焼き
    片岡義男 ----焼き餃子とタンメンの発見
    池部良 ----そば大会
    丸谷才一 ----日本ラーメン史の大問題
    北杜夫 ----真夜中のラーメン
    開高健 ----ラーメンワンタンシューマイヤーイ
    古波蔵保好 ----「元盅土鶏麺」という名のソバ
    荒木経惟 ----カルロ・パンティとベトナムラーメン
    馳星周 ----トルコ風ラーメン
    藤子・F・ 不二雄 ----あこがれのラーメン
    藤子不二雄A ----あこがれのラーメン
    森下典子 ----わが人生のサッポロ一番みそラーメン
    曽野綾子 ----ラーメン時代
    沢木耕太郎 ----仏陀のラーメン
    吉本隆明 ----ラーメンに風情はあるか
    江國香織 ----最近の至福
    石垣りん ----ラーメン

    内容(「BOOK」データベースより)
    おいしい文藝第二弾。「ラーメン」をめぐる名随筆32篇。

    この本でラーメン大好き小池さんに会えるとは!Q太郎も久しぶり。
    それにしても椎名誠はどこへ行っても絡まれてないか?

    古波蔵保好 ----「元盅土鶏麺」が食べたい。台湾の台北市、県泰豊小吃(ディン・タイ・フォン)ってお店、まだあるかなぁ。

  • 夜中に読んではダメな本。
    あーーー、ラーメン食べたい。
    こんな時食べたいラーメンって、
    何故かこってり天下一品なんだよなぁ。

    私にとっての思い出のラーメンは京都の第一旭。
    ラーメンって誰の人生にも寄り添っている気がする。
    ラーメン嫌いな人をあまり知らないし、
    外食で何を食べるか迷ったらラーメン食べてしまう。
    あーーー、ラーメン食べたい。

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著者プロフィール

1944年生まれ。作家。1988年「犬の系譜」で吉川英治文学新人賞、1990年「アド・バード」で日本SF大賞を受賞。著書に「ごんごんと風にころがる雲をみた。」「新宿遊牧民」「屋上の黄色いテント」「わしらは怪しい雑魚釣り隊」シリーズ、「そらをみてますないてます」「国境越え」など多数。また写真集に「ONCE UPON A TIME」、映画監督作品に「白い馬」などがある。

「2012年 『水の上で火が踊る』 で使われていた紹介文から引用しています。」

椎名誠の作品

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