アメリカにいる、きみ (Modern&Classic)

  • 河出書房新社
3.69
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本棚登録 : 216
感想 : 31
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  • Amazon.co.jp ・本 (249ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784309204796

作品紹介・あらすじ

アフリカの若き俊才、最年少オレンジ賞受賞作家のO・ヘンリー賞受賞作を含む初の短編集。アメリカにわたったナイジェリアの少女のふかい悲しみをみずみずしく綴った表題作ほか、いずれも繊細で心にしみる珠玉の短編全10編。

感想・レビュー・書評

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  • アフリカの知らない世界の話。
    違う文化背景の一旦が垣間見えて良かった。
    もしかしたら訳者の人の、日本的な表現が加わっているから読みやすいのかな。なんか、日本の生活の延長にあるような気がする。
    戦争とか、男性優位の話は嫌なんだけと、「ここでは女の人がバスを運転する」が一番良かった。
    小説という毒を浴びるの書評で手に取った本、自分では選べない本。

  • 2020.10.14 図書館

  • 文学

  • 短編10編。アメリカとどう折り合って暮らしていくかは、日本をはじめ様々な国の文学テーマになっているが、そんなナイジェリア人(主に女性)がいくつもの作品で描かれる。自らに向けられる母国の視線とアメリカの視線、母国に向けられるアメリカの視線と自らの視線。どれも交わり難くやるせない。ナイジェリアを舞台に、飢餓で腹の膨らんだ子供の写真と筒井康隆の短編で知るビアフラ戦争(ナイジェリア内戦)が、ビアフラ人女性の目線で次第に変化する生活を通して語られると、これまで出会ったことのないアフリカがそこにあった。同作長編あり。

  • ナイジェリアからアメリカに渡り遠い親戚と暮らし始めた女性、アメリカへ難民ビザ取得に来た女性、長く暮らすアメリカからイギリスを訪れた女性などが主人公の短編集。日本帰省中、電車の中で読んだのですが、読みながら意識がナイジェリアやアメリカに飛びました。まるで自分がそこにいるような錯覚になり、苦しさや悲しみが押し寄せて来て泣きそうになった。電車の中でここまで本の中に入り込んだのは久しぶりな気がします。

    私は20年近く前に日本からアメリカに移住しました。日本は先進国だからアメリカに行った時もそれほどカルチャーショックは無かったものの、この本でアメリカに来たナイジェリア人が感じたことの描写は十分想像出来るし共感も出来る。外国人目線で描かれた小説が好きなのは、自分もアメリカで外国人として生きているからかな。

  • 行ったことのないアフリカの国、住んだことのないアメリカの街、そこを行き来する知らない彼女。なのにただの知らない彼女ではなく、どこかどこかの気持ちでつながっているような気がする物語。

  • 図書館で。
    長編を読んだので短編も借りてみました。なんて言うのか痛い。痛くて重い。でもこういうお話を読むと本の力、みたいなものを感じるなぁと思う。

    人種も言葉も文化も違うのにこの人の登場人物には共感できる。それがすごい、と思う。まるっきり同じというわけでは無いけれども女性ということで、マイノリティという事で少なからず苦い思いをしたことがあるからだろうか。まあマイノリティであるかないかに限らず、あ~わかるわ、という気持ちが伝わるんじゃなかろうかとも思う。人間、生まれてから一度も不自由な思いをしたことのない人なんていないだろうから。

    今度はエッセイを借りてこようと思いました。
    いやあ、文章というか言葉の力ってすごいなぁ。

  • アディーチェの書く短編集
    ナイジェリア国内の民族紛争
    資本主義に呑まれ富裕層となった夫持つ女
    アメリカに渡り恋人の白人との小さな違和感を抱く女
    多様なテーマをアディーチェの豊かな感受性で繋ぐ物語
    リアリティの高い情景描写
    でも、それは豊かで美しい文明だとしても主人公の鬱屈との対比だったり
    不衛生でみすぼらしい室内、砂煙とともに逃げ走る車、硝煙の臭い
    それが主人公を表す全てにつながり
    心の内を想像させる
    彼らは憂鬱、悲哀とともに足を前に踏み出す
    アディーチェの書く彼らが私は好きなんだ

  • たぶんすばらしい作品なんだと思うが

    自分には読みづらく、途中で挫折

  • [ 内容 ]
    アフリカの若き俊才、最年少オレンジ賞受賞作家のO・ヘンリー賞受賞作を含む初の短編集。
    アメリカにわたったナイジェリアの少女のふかい悲しみをみずみずしく綴った表題作ほか、いずれも繊細で心にしみる珠玉の短編全10編。

    [ 目次 ]


    [ 問題提起 ]


    [ 結論 ]


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