直感力を高める 数学脳のつくりかた

  • 河出書房新社
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感想 : 15
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  • Amazon.co.jp ・本 (322ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784309253466

感想・レビュー・書評

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  • 請求記号 410/O 11

  • 新しいことを学習する際にどうしたらよいかを、とてもまっとうにきちんと説明してくれている。本人にとって新しい概念を伴う学習であれば「数学」に限らず利用できる。おすすめ。
    本の中で出てくる、右脳に障害を受けた人の実例が恐ろしい。人の気持ちや冗談がわからず、思いやりがなくなる。自分の間違いを認めず、すぐいい加減な言い訳をいう。何の根拠もなく自信過剰で楽天的。…こういう人、けっこういるよね…

  • 脳に非常に注意深い状態(集中思考)とリラックスした安静状態(拡散思考)の2種類のネットワークをてちき切り替えている。
    集中モードは合理的逐次的分析的な方法を用いて問題を解くときにの状態で、気を緩め、心を様良さわせるときの拡散モードの時に、ふと閃きのように解決の糸口が見えてくる。ような大局的な見地の状態。

    それをうまく使い分ける事で、適した思考ができるようになる。
    自分に命じれば自動的にモードを切り替えてくれるわけではないがコツをつかめばモードの移行がスムーズにできるようになるらしい。

    学習の二律背反、使い方次第でネットは道具にも足かせにもなる。
    問題を解くには集中する必要があるが、集中すると斬新なアイデアは思い浮かびにくい。
    成功も失敗も重要である。学習では粘り強さは長所になる一方、見当違いの粘り強さはイライラを募らせる。

    2つの学習方法、両方が必要になる。
    トップダウン学習:全体像把握。
    ボトムアップ学習:チャンキング


    ・教材をたんに読み直すよりもはるかに効果的なのは、その内容や概念など理解したい事柄を思い出すこと。
    ・教材をただ読み直すという受け身の方法ではなく、その内容や重要な概念を思い出すようにすると集中的、効果的に学習する事が出来る。
    ・練習すれば半永久的に記憶に残る:問題を理解してから1,2問解く練習をすると不鮮明ながらも定着する。繰り返すと長期記憶になっていく
    ・結果ではなく、過程を重視して流れに乗る:

    先延ばしの上手な利用法(3つのルールに従っている場合は先延ばし可能)
    1.夢中になりすぎるため先延ばしの時間にインターネットに接続しない
    2数学の宿題の問題の中でいちばんやさしそうな問題をあらかじめ選んでおく。その時点ではまだ解かない。
    3.そのもんだいをとくのにひつような方程式をコピーする。神は先延ばしを切り上げるまで持っている。

    先延ばしをコントロールするのに適切な方法。:課題リストを作成し、晩にリストからひょく実に済ませるべきものを選らぶ。

    効果的な学習10のルール
    1.思い出す
    2.自分をテストしてみる
    3.解法をチャンクする
    4.間隔反復を試す
    5.複数の解法で練習する
    6.休憩をとる
    7.分かりやすい説明と比喩の効果を利用する
    8.集中する
    9.厄介な課題から手を付け始める
    10.メンタルコントラスティングで活を入れる

    無駄な学習10のルール
    1.教材をただ漫然と読む
    2.蛍光ペンでマークしすぎる
    3.問題の回答や解法をチラッと見て解き方がわかったと考える
    4.土壇場になるまで勉強しない
    5.同種の問題をダラダラ解く
    6.グループ学習が雑談の場になる
    7.教科書を読まないでいきなり問題を解かせる
    8.教師やクラスメールに相談して疑問点を明らかにする
    9.始終気が散るのに勉強できていると考える
    10.十分に睡眠をとらない

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著者プロフィール

バーバラ・オークリー Barbara Oakley, PhD
ミシガン州ロチェスターのオークランド大学工学科教授。世界中から数百万人の生徒が参加する大規模公開オンライン講座MOOCを運営する。STEM教育での傑出した技術革新により米国工学教育協会チェスター・F・カールソン賞を、生物工学教育の模範的取り組みによりセオ・L・ピルキントン賞をそれぞれ受賞。著書に『直感力を高める 数学脳のつくりかた』『先入観を捨てセカンドキャリアへ進む方法』『学び方の学び方』などがある。

「2021年 『学ぶ力を強くする~ガリ勉しないで成績をあげる脳の使い方~』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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