ギャシュリークラムのちびっ子たち: または 遠出のあとで

著者 : エドワード・ゴーリー 柴田元幸

• 河出書房新社 (2000年10月27日発売)

感想・レビュー・書評

[pukuchansさんの感想 · 2019年8月22日]

とても怖い絵本part2。
これは悪いことをする子は大変な目にあうよという教訓本
ではないそうです。
しかし、A~Zですべての子どもたちは悲惨な目に合う。
どうしてこんな怖い絵本が書けるのかしら？

[磊花 raikaさんの感想 · 2019年1月23日]

救われない子供たちを淡々と描いているのに悲壮感より滑稽さが勝るのは、彼のイラストが添えてあるからだと容易にわかる。

[ざざあるいは電気羊さんの感想 · 2018年10月29日]

アルファベット順に子どもが次々にトンデモナイ方法で殺られてゆくお話。
このいかにも薄気味悪いシュールさがゴーリー。
中にはプッと吹き出してしまうような方法もあり。
死神と子どもたちの戦い。
ゴーリーはそれを見て楽しんでる…のかな？
そんなゴーリーに言いたい。
お戯れもほどほどに！

[bfmさんの感想 · 2015年3月6日]

ヒルに吸はれたりネズミにかじられたりに怖気だつた。それはどうしても一匹や二匹ではなく、幼い子供を埋め尽くすほどのそれらがたかり犇めいたのに違ひないから。

望みを失つて死んだネヴィルの早熟があはれでならない。

[masaki6322さんの感想 · 2015年2月7日]

前後のアルファベットで絶妙に韻を踏んでいる。様々な死が子供たちを襲うのだが、なぜだか嫌な気持ちにはならない、、、不思議

[maki さんの感想 · 2015年2月1日]

独特の細い線で描かれた、魅力的な絵です。
デザインも素敵。

名前の頭文字がAからZまでの子供たちが、
様々な形でひたすらに死んでいきます。
子供達の死に関して、フォローも説明も何もありません。
残酷で、読み終わった後はとにかく暗い気持ちになります。

世の中には、自分の力ではどうにもならないことで死んで行くことの方が多いんだよな、と考えさせられる本でした。

[moon06さんの感想 · 2015年1月27日]

子どもたちが死んでいってしまう話なのに、どこかコミカル。

[人生≒本×Snow Manさんの感想 · 2015年1月21日]

中途半端かな。残酷さならば極めて欲しかった。

[lttrsさんの感想 · 2015年1月17日]

◆うわっ まっくろくろすけな黒ゴーリー絵本。2000年に柴田元幸訳で紹介された和書第１作目でしょうか。◆ゴーリーは「大人のための絵本作家」と前書きにも紹介されていますが、この絵本に限ってはむしろ子どものための本という気がします。こういうの、子ども好きですよね♪　残酷さをからりと楽しむのは彼らの特権のように思います。きわめてマザー・グース的。解説に、「多くのアメリカ人は、エドワード・ゴーリーのことを(1)イギリス人であり(2)すでに死んでいる、と思っていた」とあるのは納得です(笑)　

[サトさんの感想 · 2015年1月1日]

月イチ絵本。てか月何冊目だ？(笑)
ゴーリー展にてつい購入。
なんていうか、ものすごく精神がゾワゾワする。
そして不謹慎にも時々笑ってしまう。
子供たちがただただ死ぬという絵本なのに。
伝えたいメッセージとか裏にある教訓(があるのかどうかもわからないが･･･)なんかどうでもいいんだなと思う。
人は簡単に死ぬ。
特に子供はさらに簡単に死ぬ。
人の命はビックリするくらい軽いですよ。
というお話だと思う。
残酷な内容であるようだが、絵はまったく残酷でない。
こういう絵本は小さい頃から読むべき触れるべき。
と思う

著者プロフィール

1925年シカゴ生まれ。独特の韻を踏んだ文章とモノクローム線画でユニークな作品を数多く発表。おもな邦訳に『うろんな客』『ギャシュリークラムのちびっ子たち』など。2000年没。

「2023年 『どんどん変に…』 で使われていた紹介文から引用しています。」