本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
- Amazon.co.jp ・本 (204ページ)
- / ISBN・EAN: 9784309277547
感想・レビュー・書評
-
【スポーツを愛する者の魂の集約が昭和十八年の箱根駅伝だったのです】(文中より引用)
戦争の影響で中断を余儀なくされた箱根駅伝。しかし、昭和十八年に一度だけ、靖国神社と箱根神社を往復するという条件付きで箱根駅伝が開催されるに至る。関係者の開催に向けた尽力と、箱根後に戦地へと向かうことになった選手たちの証言等を記録した一冊です。著者は、スポーツ・ノンフィクションライターの澤宮優。
箱根駅伝の見方を一層深くしてくれるだけでなく、戦争や政治とスポーツの関係について考える糧を与えてくれる作品でした。また、悲壮感が漂う大会であったはずにもかかわらず、溌剌と走り抜く選手たちの様子をしっかりと記録する澤宮氏の筆に、何がなんでも書き残さなくてはという強い意志を感じました。
幻となったその理由も考えさせられるものがあります☆5つ詳細をみるコメント0件をすべて表示