少年アリス (河出文庫 な 7-1 BUNGEI Collection)

著者 :
  • 河出書房新社
3.65
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本棚登録 : 2900
感想 : 278
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  • Amazon.co.jp ・本 (176ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784309403380

感想・レビュー・書評

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  • はじめて読んだ長野まゆみの本。
    こういう頭ごともってかれて、どっぷり浸かることができるのが好き。

  • なんというか「透明感」で溢れている作品だと思います。
    行間、漢字の使い方、物(質)の名前が独特で
    文章を読んでいるはずなのに、綺麗な水彩画を見ているような気分になります。
    ちょっとクセがあるので、人によっては好き嫌いがはっきり分かれそうな気が・・・。

    個人的には

    「 睡蓮の開く音がする月夜だった。」

    という冒頭から、好きです。

  • 言葉遊びのメルヘン童話。夏に読むとソーダ水を飲みたくなる。

  • 話の展開がちょっと捉えにくいからビギナーさんにはオススメしませんが、耽美系好きな人にはたまらないと思います
    長野まゆみさんはBL小説家みたいに思ってる人もいるけど
    これはそういうのはあんまりないかな
    まぁデビュー作だから他の作品に比べたら幾分か初々しい感じ・・・あんまりしないか
    美しい色彩感覚
    句読点にまで感情が篭ってるような叙情
    しかしどれもこれも淡白で使っている漢字から
    ああ、宮沢賢治ファンだな、と伝わってきます

  • 長野大先生様のデビュー作です。
    デビュー当時からワールド炸裂なところがすごいと思います。
    しかもそれで文藝賞獲ってしまうんだから、もう…。
    少し路線変更された時期もあったけれど、
    やはり原点と言いますかこの世界観が最高です。
    『少年アリス』と『天体議会』はドラマCDも発売されており、
    緒方恵美さんと高山みなみさんのマジな演技が素晴らしいです。
    誰が選んだのか知らないけど(長野先生かな)ベストなキャスティングです。

  • 【あらすじ】
    夜の学校に現れた迷いの園、中庭の噴水で季節がすれ違う時、秋の使者が運んできた。群青天鵞絨色のメルヘン。第25回文芸賞受賞作。

  • 好きな表現が多かった。夜空の例え方とか。これからはもっと素敵な気持ちで夜空を見れそう。
    あと「ア、リ、ス」ってささやいてたところが好き。すごくきれいな字面・・・!

  • アリスといえば、ルイス・キャロルの『不思議の国のアリス』ですが、こちらのアリスはそちらとは全く種類の違う「不思議の国」を見せてくれます。
    月の光に照らされた噴水池の周りに飛ぶ、光を放つ小さな石たち。暗い夜の廊下を、玻璃細工のような烏瓜の提灯を下げて進んでいくさま。夜の理科室で行われる、翼を持つ子供たちのための授業。ひとつひとつの場面が幻想的で、どこか懐かしい気持ちにされてくれます。
    単純なファンタジーではなく心にチクッと刺さるものがあり、大人でも存分に楽しめる童話です。

  • 長野さんの世界、文章が、とても魅力的で好き。

  • 至って普通。感想もとくになし。

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著者プロフィール

長野まゆみ(ながの・まゆみ)東京都生まれ。一九八八年「少年アリス」で第25回文藝賞を受賞しデビュー。二〇一五年『冥途あり』で第四三回泉鏡花文学賞、第六八回野間文芸賞を受賞。『野ばら』『天体議会』『新世界』『テレヴィジョン・シティ』『超少年』『野川』『デカルコマニア』『チマチマ記』『45°ここだけの話』『兄と弟、あるいは書物と燃える石』『フランダースの帽子』『銀河の通信所』『カムパネルラ版 銀河鉄道の夜』「左近の桜」シリーズなど著書多数。


「2022年 『ゴッホの犬と耳とひまわり』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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