少年アリス (河出文庫 な 7-1 BUNGEI Collection)

著者 :
  • 河出書房新社
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本棚登録 : 2900
感想 : 278
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  • Amazon.co.jp ・本 (176ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784309403380

感想・レビュー・書評

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  • 再読。初めて読んだのは10年近く前になるのかなぁ。他にも長野さんの作品はいくつか読んだけど、手元に残っているのは「少年アリス」と他1冊だけ。きらきらとした、素敵なメルヘン。星を縫いつける描写が大好きでした。ときめく!
    理科に疎い私には、「?」となってしまう所もあるんだけど、そんな感覚も含めて現代版の宮澤賢治を読んでいるようでした。

  • やっぱり著者の幻想的でやわらかい文体が好き。目の前にありありと浮かんで来るようで、すらすらと読めた。浮かび上がって来る情景に引き込まれる。

  • 長野まゆみの原点。

  • すごーくふわふわして、きらきらしたおはなし。
    アリスと蜜蜂が、互いに思い合って成長していくところがなんともかわいらしいと思います。
    夜の学校・理科室となんともファンタジーな世界で、一気にさらっと読んでしまいました。
    字体も可愛くて、絵本みたいな印象を受けました。
    でも、その前に読んだ本が東野圭吾さんだったからちょっと物足りなさを感じてしまったので、星3つで泣

  • 卵の模型つくんのやめよう

  • ぽかん(・o・)とした。おもわず三度見した。

    嫌いな文体じゃない。むしろ好きな方だ。
    でもこれはアリスの同人じゃん。まんまじゃん。
    第25回文芸賞受賞作って安すぎる。

    これが一冊目だけど、たぶん長野まゆみさんは好きな作家になりそうな気がする人だから他の作品に期待。

  • おとぎ話。
    宮沢賢治と文章が似ているのだけれど、作者はどういう関係の人なのだろう?

  • すらすら読めない。だけどいい。それがいい。立ち止まって妄想するのが楽しい。

  • 夏も終わりかけたある晩、アリスの元を友達の蜜蜂が犬の耳丸を連れて訪ねて来た。蜜蜂は、兄に借りた色鉛筆を学校に忘れてきてしまい、兄の言いつけでこれから学校に取りに行くところだった。
    二人は夜の学校に忍び込み、理科室で行われている不思議な授業を覗き見する。ところが二人の「人の匂い」は嗅ぎ取られ、逃げ遅れたアリスは教師に捕まってしまう…。
    作者独特の、メルヘンチックで幻想的な世界の原点がこの作品。
    一夜の不思議でほんのちょっと怖い体験を通して、二人の少年は自己を見つめ直し成長していく。この作品世界の言葉を楽しむためには、何度も繰り返し読むのがおすすめ。
    ☆文藝賞

  • 長野ワールド最高!
    小学生だったときの、ちいさなワクワク、ドキドキ、
    そして不思議な感覚……
    どうしてここまで憶えてるんだろう!!
    読んでいるだけで、匂いや質感まで感じられます。
    長野ワールドの虜になった作品!!

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著者プロフィール

長野まゆみ(ながの・まゆみ)東京都生まれ。一九八八年「少年アリス」で第25回文藝賞を受賞しデビュー。二〇一五年『冥途あり』で第四三回泉鏡花文学賞、第六八回野間文芸賞を受賞。『野ばら』『天体議会』『新世界』『テレヴィジョン・シティ』『超少年』『野川』『デカルコマニア』『チマチマ記』『45°ここだけの話』『兄と弟、あるいは書物と燃える石』『フランダースの帽子』『銀河の通信所』『カムパネルラ版 銀河鉄道の夜』「左近の桜」シリーズなど著書多数。


「2022年 『ゴッホの犬と耳とひまわり』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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