死亡遊戯 (河出文庫 ふ 4-1 BUNGEI Collection)

著者 :
  • 河出書房新社
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本棚登録 : 61
感想 : 4
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  • Amazon.co.jp ・本 (170ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784309405629

作品紹介・あらすじ

新宿・歌舞伎町、死と背中あわせに生きるチンピラたちの暗黒を、ナイフのような文体でハードかつヘヴィに描ききり、発表時から反響をよんだ輝やかしきデビュー作。

感想・レビュー・書評

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  • 情景からの知覚を頼りに進んでいくストーリーの速度が良かった。神経の回路が煌めくというのか、その光が文章から感じられた。ただ光と光の切れ間が暗すぎて、軽い盲状態に陥るのが難点。

  • ハードボイルドな世界観が描かれています。

  • 著者が当初付ける予定だった『青の中の黒』というタイトルの方が、10倍カッコイイ。

  • 短いリズムによって描かれる神経描写。それは決して心理描写でない。突き進む歌舞伎町の若者。そして死。殺人。性。複雑に入り組んだ日本の裏の世界。そしてそれは並べられた短い単語から十分に想像、体験できる。心でなく、神経に傷をつけられてしまうような小説。しかし読者独特のマゾヒズムはそれを受け止め、楽しむ。やはり、麻薬としての小説。

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著者プロフィール

1959年新潟生まれ
書評紙編集者を経て93年「ゾーンを左に曲がれ」で作家デビュー。98年「ブエノスアイレス午前零時」で119回芥川賞受賞。著書『サイゴン・ピックアップ』『オレンジ・アンド・タール』『箱崎ジャンクション』『雨月』『さだめ』『幻夢』『心中抄』『キルリアン』『波羅蜜』『武曲』『武蔵無常』『サラバンド・サラバンダ』小説以外に『安吾のことば』など

「2020年 『言葉である。人間である。 読書術極意』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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