- Amazon.co.jp ・本 (335ページ)
- / ISBN・EAN: 9784309405957
感想・レビュー・書評
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歴史で名前だけは聞いたことがある霍去病。「病」を用いた不思議な名前で、病で夭折した人物だが、短い24年の人生の間に対匈奴で大武勲をあげている。ちなまに、去病というのは、病を去るという思いでつけられた名前。
上巻を読み進めていくと、話は主に霍去病の伯父で漢の名将である衛青と劉徹こと漢の武帝を主人公として展開され、霍去病が少ししか出てこない。
しかしながら、この時代を捉えた珍しい小説で面白い。
一点問題を挙げると、登場人物や地名など固有名詞が多く、その割に登場人物一覧が冒頭に無く、同一人物も職名で呼んだり姓や名で触れられるなど、誰のどこの話をしているのかが極めて分かりにくく、何ページも戻ったり理解に時間を要することが多々あり、内容は面白いが読んでいて疲れる読書だった。この辺りはもうひと工夫あれば、大分異なった読後感になったのかなと思う。いずれにせよ、内容自体はとても良かった。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
霍去病がなかなか出てきません。 本当になかなか出て来ないんです。 出てきた時にはもう遠い人になってるし。
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表題は『霍去病』だが、内容としては『霍去病殺人事件』と言ったほうが適格である。
この作品は歴史ミステリーといってよい。歴史をベースにしながら、謎を散りばめ、クライマックスの霍去病の死の謎にせまっていく。
前漢のこのころの時代を取り扱った小説は少ないので非常にありがたい。
この作品の続編と言っていい『霍光』を含めて読むと武帝の事態の人物や事柄の勉強にもなる。特に桑弘羊(そうこうよう)という人物がいたことを知ったことは非常にためになった。 -
去病はいつ出てくるんだ!と言いたくなるほど衛青の話がメイン。