マリ&フィフィの虐殺ソングブック (河出文庫 な 21-1 BUNGEI Collection)

著者 :
  • 河出書房新社
3.21
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本棚登録 : 569
感想 : 71
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  • Amazon.co.jp ・本 (136ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784309406183

感想・レビュー・書評

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  • バカ丸出し。
    アル中との楽しい会話を思い出した。

  • えらく頽廃的で倒錯的な話だ。

    さっぱり意味が分からなかった。

    が、なんだかんだ最後まで一気に読めてしまったのが不思議です。

  • 小説家デビューとなる第一作短編集。脱構築というか物語を破壊するようなシュールな散文。町田康に似たタイプだと思うけど、こちらのほうがより悪夢的でグロテスク。「あのつとむが死んだ」には笑いました。

  • マリ&フィフィ

    不条理ギャグみたいです。
    文章で不条理ギャグってハードル高いですよね…

    11.01.31

  • 頭の中にあるインスピレーションを物語という形に再構築することなく、後先考えないまま書きなぐっていったような短篇集。見事に滅茶苦茶なので最初は面食らうが、だんだんその生々しい魅力に取り憑かれていってしまった。ぐんぐん読める。

    ただ、じゃあこういったものを何冊も読みたいか?と言われると、この一冊だけでお腹いっぱいな気もする。

    が、また少ししたら読みたくなる気もする。

    悪夢的で支離滅裂な短篇集、という部分でバリー・ユアグローの『一人の男が飛行機から飛び降りる』と非常に似てた。

  • 残念ながら自分の読解力では理解ができなかった…

  • 何度でも「物語終了ののち、全員病死」というタイトルを思い出すと笑える 

  •  最新作の『パートタイム・デスライフ』が面白かったので、ずっと昔に読んだのを読み返してみた。するとすっかり内容を忘れていて楽しく読めたのだけど、読んだ先から忘れてしまい、読んだばかりなのにさっぱり思い出せない。『パートタイム・デスライフ』のこともあまり覚えておらず、どちらも面白かったと感じた記憶だけがある。

  • 読み進めたところで場面が急展開を迎えたり、ばっさり終わったり、著者が作るコラージュ・ミュージックのような皮肉めいたユーモアが感じ取れた。

    モデルがいるらしい"つとむ"や、マリ&フィフィなどの人物が作品をまたがって登場するが、伏線関係なく一話完結の悪夢が日記のように続く。現実離れした不条理でブラックユーモアの溢れる文章だが、途端に現実的になって目が覚めると物語を読み終えていている。

    場面の前後を見失いながら読み進めてしまう中毒性がある。

  • crazy for. He has dark mind. As soon as killdeer.

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著者プロフィール

《Hair Stylistics/中原昌也》
1970年6月4日東京都生まれ。
1988年頃よりMTRやサンプラーを用いて音楽制作を開始。
1990年、アメリカのインディペンデントレーベルから「暴力温泉芸者=Violent Onsen Geisha」名義でスプリットLPをリリース、ソニック・ユース、ベック、ジョン・スペンサー・ブルース・エクスプロージョンらの来日公演でオープニング・アクトに指名され、
1995年のアメリカ・ツアーを始め海外公演を重ねるなど、国外での評価も高い。
1997年からユニット名を「Hair Stylistics」に改める。

音楽活動と並行して文筆活動も多数。
1998年に初の短篇小説集『マリ&フィフィの虐殺ソングブック』(河出書房新社)を発表した後、
2001年に『あらゆる場所に花束が……』(新潮社)で三島由紀夫賞、
2006年に『名もなき孤児たちの墓』(新潮社)で野間文芸新人賞、
2008年に『中原昌也作業日誌 2004→2007』(boid)でBunkamuraドゥマゴ文学賞を受賞。

「2018年 『"Hair Stylistics CD-R Cover Art Works" BOOK WITH CD "BEST!"』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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