NOVA 2---書き下ろし日本SFコレクション (河出文庫)

  • 河出書房新社
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  • Amazon.co.jp ・本 (446ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784309410272

感想・レビュー・書評

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  • 数人の作家さんたちの短編集。東浩紀と宮部みゆきの短編が印象的。

  • 神林長平『かくも無数の悲鳴
    小路幸也『レンズマンの子供』
    法月綸太郎『バベルの牢獄』
    倉田タカシ『夕暮にゆうくりなき声満ちて風』
    恩田陸『東京の日記』
    田辺青蛙『てのひら宇宙譚』
    曽根圭介『衝突』
    東浩紀『クリュセの魚』
    新城カズマ『マトリカレント』
    津原泰水『五色の舟』
    宮部みゆき『聖痕』
    西崎憲『行列』

  • SF初挑戦。
    設定から、よく理解できないのもあったけど、新鮮な感じでよかった。
    東浩紀さん「クリュセの魚」が好きでした。

  • 「レンズマンの子供」かわいいジュブナイル。「バベルの牢獄」奇想にやられた!面白い。「東京の日記」もいい。「聖痕」はそうなんだろうなというところに落ちてしまい、面白かったけど若干不満。「五色の舟」は別で書いたので割愛。そして「マトリカレント」は読めなかった…

  • SF短編集。前作がSF作家中心だった反動からか、今作はSF畑以外の人たちが中心となって書いている。一番興味を引かれたのが法月綸太郎さんのバベルの牢獄。着眼点がすばらしい。発想の勝利。倉田タカシさんの作品も発送の勝利には違いないが、作品を読む事が出来なかった(物理的な意味で)。

  • いくつかは、実験的風味の強い作品で、個人的には好きではないものもあるが、総じて楽しめる短編集だった。評価は、それぞれ分かれそうである。

    好みから言えば、ハードSFっぽいのがいいんだけれど、それらしいのは「バベルの牢獄」…これも微妙かも。

    神林長平は、いつものような世界観を醸し出しているし、宮部みゆきは気分が悪くなるくらい宮部みゆきしていた。 どちらも好きな作者・作品である。

    「衝突」もハードSFっぽさがあるんだけど、何か物足りなさを感じた。

    一番気に入ったのが「クリュセの魚」。なかなか読み甲斐があった。

    「聖痕」はぞくぞくきた。でも、これってSFかなあ。嫌いじゃないけど。

    「行列」は、アニメ映画「紅の豚」で雲の上に並ぶ戦闘機の行列を思い起こしてしまった。

  • 新城カズマさんの短編が、かなり良い代物でした。

  • NOVA1は正直イマイチって印象だったんですが、この2は粒揃いな感じです。
    特に「クリュセの魚」と「衝突」が気に入りました。
    「東京の日記」は当然地震の前に書かれたものでしょうが、地震後にこの作品が書けたかどうか難しいかもなあと思ったりしました。
    「聖痕」はとても興味深い内容ですが、ちょっと強引過ぎるかなあという感じもしました。

  •  続けて2作目。

     「かくも無数の悲鳴(神林長平)」はベテランの味で、トップバッターとしては妥当かつ好印象。続く「レンズマンの子供(小路幸也)」はさっぱり。期待の「バベルの牢獄(法月綸太郎)」は言葉遊びの感が拭えず、「夕暮にゆうくりなき声満ちて風(倉田タカシ)」にいたっては紙資源の無駄と思う。

     ミステリー分野で好きな「東京の日記(恩田陸)」は文体が好まずパス。面白いのかもしれないが「てのひら宇宙譚(田辺青蛙)」には共感を覚えず。

     「衝突(曽根圭介)」では設定はわかるんだが、イマイチ狙いが不明。続いて「クリュセの魚(東浩紀)」は長くてパス。そのまま乗りが悪く「マトリカレント(新城カズマ)」を迎えるが乗り切れず読みきれず・・・。

     既読の「五色の舟(津原泰水)」「聖痕(宮部みゆき)」をすっ飛ばして、ラスト「行列(西崎憲)」を迎えるものの、さっぱり・・・。

     今回はさっぱりだった。

  • NOVA1と相変わらず、当たり外れが大変大きい。
    純粋に楽しみたいなら他の本を買った方がいいかも。この本へは日本人SF作家の投資のつもりぐらいのスタンスで構えた方がいいと思う。

    神林長平「かくも無数の悲鳴」
    途中から流し読み。宇宙を支配する物理法則なり解釈を選択するという姿勢が、イーガンを彷彿とさせる。

    小路幸也「レンズマンの子供」
    正直どんな話だったか覚えてない。

    法月綸太郎「バベルの牢獄」
    うん、頑張ったね!

    倉田タカシ「夕暮にゆうくりなき声満ちて風」
    読むのが面倒。読んでない。

    恩田陸「東京の日記」
    SF?どうせならオーウェル1984のビッグブラザー的なキャラが欲しかった。楽しめたが、ちょっと物足りない。

    田辺青蛙「てのひら宇宙譚」
    意外と面白い!楽しめた!

    曽根圭介「衝突」
    これは面白い話。けど、ちょっと軽い。もっと重くてもよかった。

    東浩紀「クリュセの魚」
    初めて読む東浩紀。こんな話を書くのか、いい発見をしたなーという気分でした、読後。

    新城カズマ「マトリカレント」
    意味不明

    津原泰水「五色の舟」
    ぐろそうで、ぐろい話だったような

    宮部みゆき「聖痕」
    丁寧な人物描写とどんでん返しはさすが!って感じがする。真面目な顔で、冗談を言っているような話
    ディック小説に出てくるアイテムってなんのことだろう?

    西崎憲「行列(プロセッション)」
    流し読み。更に覚えてない


    うーん、当たり外れが大きい。。。

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著者プロフィール

1971年東京生まれ。批評家・作家。東京大学大学院博士課程修了。博士(学術)。株式会社ゲンロン創業者。著書に『存在論的、郵便的』(第21回サントリー学芸賞)、『動物化するポストモダン』、『クォンタム・ファミリーズ』(第23回三島由紀夫賞)、『一般意志2.0』、『弱いつながり』(紀伊國屋じんぶん大賞2015)、『観光客の哲学』(第71回毎日出版文化賞)、『ゲンロン戦記』、『訂正可能性の哲学』など。

「2023年 『ゲンロン15』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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