年収200万円のハッピー生活術 (河出文庫)

著者 :
  • 河出書房新社
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感想 : 5
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  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784309410647

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  •  女性が一人でも年収200万円あれば、充分に満足のいける生活ができることを説いた本てある。

     このままでは、給料はたいして上がらないし、年金も期待できない。(これから先は年金支給率もどんどん下げられそうだし)、いつ首を切られるか分からない。これから先は正規社員はすくなくなり、契約社員ばかりが増えそうである。そこで、お金を、もっと貰うという考え方はやめて、最低限の給料で生活していこうということを具体例を挙げて説いている。
     昨今の不安定な雇用のもとその発想の転換の必要性を説くのだ。この200万円の根拠だけれども、森永卓郎の著書「年収300万円時代を生き抜く経済学」によると、今後サラリーマンはそのくらいの年収になっていくという。それならば女性だけなら、自己経験から推し量って、充分200万円でも生活していけるはずだとしてる。今まで、それなりにもらっていた給料でやり繰りしていた生活をいきなり、消費を諦めて切り詰めるというのは難しい。だから著者は思い切った発想の転換が必要だというのだ。

    女性白書2010年度版によると、2008年の世帯平均所得はこうなっている。

    ① 200万円〜300万円 13.9%
    ② 300万円〜400万円 13.3%
    ③ 100万円〜200万円 12.7%
    ④ 100万円 未満   6.6%

    年収200万円以下が19.3%で、5人にひとりである。
    著者は住まいは購入ではなく賃貸を勧める。特にお得なのは
    住宅公団「UR」である。礼金、敷金なし、保証人は要らないし、年齢制限なしでずっと住める。最近の内装はリノベーションされていてなかなかの綺麗さがあるらしい。料金は5万円から八万円の間。民間だとこうはならない。都営アパートだと条件に制約され抽選がある。「UR 」は条件は緩やかだ。礼金、敷金なし、保証人も要らない。縛りはない。ありがたいことだ。

    で、その年収の稼ぎ方だがいろいろな職業を紹介している。
    でも、いい生活をしてきた人にはなかなかできないことだ。
    年を重ねるごとに、年金だけの収入になるのだから、どこかで決断をしないといけなくなる。発想の転換と潔い決断がもとめられる。著者は女性の生き方としてパラサイトは辞め自立して一人でも生きていくことも勧めている。

     このことは少ない収入でやり繰りしている人には勇気と自信が持てる。年金だけでも十分生活出来るとしているが、僕に言わせて貰えば、年金プラス10万円だ。それさえあれば夫婦二人でなんとかやっていける。ただし、車のある生活は諦めなければならない。僕の計算だと車を持つことによる経費は年間30万円はかかる。(自動車税、駐車場台、ガソリン代、車検代等)、後はアバウトで贅沢だった食生活は切り詰めなければならない。それで後は決断の時だ。この新型コロナウィルスで危なくなっている今かも知れない。今は2010年3月後半である。まだ分からないけど、圧倒的な経済的不況の波は必ずやってくるだろうから、今から我慢して切り詰め、考えを変えていくことにしようと思っている。

     この本を取るということは一度はこのことを考えいたからだと思う。漠然とね。決断を後押ししてくれたそんな本でした。
     ここでは超お勧めの職業があった。通常のアルバイト料の2倍はあるそうだ。厚生労働省は増えてもらっては困るので公表はしてない。バイトでも厚生年金と健康保険も加入、首は切れないくらいありがたがってるそうだ。

著者プロフィール

松原惇子ノンフィクション作家。1947年、埼玉県生まれ。昭和女子大学卒業後、ニューヨーク市立クイーンズカレッジにてカウンセリングで修士課程修了。39歳のとき『女が家を買うとき』(文藝春秋)で作家デビュー。3作目の『クロワッサン症候群』(文藝春秋)はベストセラーに。1998年には、おひとりさまの終活を応援する団体、NPO法人SSS(スリーエス)ネットワークを立ち上げる。『わたしのおひとりさま人生』『母の老い方観察記録』(海竜社)、『極上のおひとり死』(SB新書)など、著書多数

「2023年 『97歳母と75歳娘 ひとり暮らしが一番幸せ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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