戦力外捜査官 姫デカ・海月千波 (河出文庫)

著者 :
  • 河出書房新社
3.49
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本棚登録 : 661
感想 : 76
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  • Amazon.co.jp ・本 (328ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784309412481

感想・レビュー・書評

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  • この人の小説は初めて。読み終わって先ず思ったのが「これ、なんていう『相棒』だ?」ということ。刑事部長なんて相棒で殉職した一徳さん。一徳さんをきれいにしたらこうなるんだろう。最後、警察をキレイに書いたけれど、結局犯人は何も報われないし、『警察の正義』を押し付けてただただ悲惨。内容は、よくある「警察を浄化したいんです」というもの。その後もとってつけたような形。最後30ページが酷すぎ。会話が、カギ括弧が少ないラノベ。よって、この文庫だけで見れば☆2つ。

    浄化過程を描く警察小説はもうお腹いっぱいなのだよ。

  • 鳥羽雨先生の挿絵の文庫が!と飛びつきました。
    つまりジャケ買いだったのですが(殴)、著者も
    以前読んだ「理由あって冬に出る」の似鳥鶏先生なので安心。

    うん、内容も「理由~」よりずっと良かったです。
    「理由~」は先輩・伊神さんが出しゃばりすぎてて鼻についたのですが、
    この作品のキーキャラでありヒロイン・海月警部(!)は
    暴れたりコケたりするものの、決して彼女の能力・魅力だけで
    引っ張っていないのでなかなかどうして。

    中盤まで警察上層部が
    「いわゆる刑事ドラマの警察のステレオタイプ」
    的に描かれてますが、これもポイントですね。

    テーマが現実のマスコミなどで腹を立てている部分に
    切り込んでいて、気持ちが良かったです。
    ちょっと裏の捜査が思うように進みすぎかなぁとは思わないでも
    ないですが、ここまでややこしくすると「物語」としては
    まとまりがなくなってしまうでしょうから致し方ないかな?

    ちなみにドラマ化だそうで。面白くて好きだけど
    「ドラマの造り手がドラマ化「したがりそう」な話」とも思いました確かに;

  • 事件は重いけど、コミカルな会話で沈まずに読み終えた。主人公だけじゃなく係長や刑事部長、脇役もキャラが濃ゆい。。シリーズみたいなので今後も楽しみ。
    一番印象に残った言葉は「ダースベイダーか」(笑)

  • 警察小説としてはどうかと思うけれども、この人の場合続巻が出ると、よりキャラに親近感が湧いてくるので、シリーズとして続くならありかなぁ。動物園のほうは事実密着の上にフィクション重ねてきてたから読んでて面白かったけど、今回は警察組織がふわふわしすぎて…

  • 警察小説ですが、ごつい感じではなく作者らしいコミカルな雰囲気が出ていて楽しいです。一見関連のない2つの事件の捜査が平行で進んで行き、終盤一気に連動する流れはしびれました。「悪夢の百分間」のくだりでは思わず震えてしまいました。
    シリーズ化するとのことで、次回作が楽しみですね。

  • 似鳥鶏初単行本の文庫化。
    帯によるとドラマ化決定だそうで、キャラクターや事件の派手さなど、映像化すると映えそうな内容だった。
    続編は来月刊行。単行本買ってもいいかなぁ。

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著者プロフィール

1981年千葉県生まれ。2006年『理由あって冬に出る』で第16回鮎川哲也賞に佳作入選しデビュー。「市立高校」シリーズ、「戦力外捜査官」シリーズ、「楓ヶ丘動物園」シリーズなどの人気シリーズの他に『難事件カフェ』『迫りくる自分』『きみのために青く光る』『シャーロック・ホームズの不均衡』『レジまでの推理~本屋さんの名探偵~』『101教室』『彼女の色に届くまで』『100億人のヨリコさん』『名探偵誕生』『叙述トリック短編集』『そこにいるのに』『目を見て話せない』『生まれつきの花 警視庁花人犯罪対策班』などがある。

「2023年 『育休刑事 (諸事情により育休延長中)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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