O嬢の物語 (河出文庫 レ 1-1)

  • 河出書房新社
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感想 : 80
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  • Amazon.co.jp ・本 (264ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784309461052

感想・レビュー・書評

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  • 世界各地で絶賛されているようですが、私には合いません
    被虐主義と加虐主義、どちらも縁遠いようです

    さほど驚きが少なかったのは私の心が澱んでいる所以でしょう。


    とにかく和訳は読みにくい!
    今後はあまり手を出したくないです

  • 作者は女性が憎いのか、はたまたO嬢のような女性に憧れていたのか。

  • 図書館
    TLで話題になったので^o^
    女性同士の関係とか拡張とかにはによによしたよ^o^
    趣味に合わないところもそれなりにあった
    (嫌悪感とかではない)(べつにそのプレイは好みじゃないってだけね)

    知らなきゃ読まなかった作品だと思うので。
    興味深かったです。ちょっとイメージしずらい描写もあったので映像が見たいな…

  • マルキ・ド・サドとかバタイユとかクレランドとかと同じ系統の物であるが、純文学であるところが時代を感じさせる。そこが今日日の単なるAVを見るのとは違っていると思う。

  • 進歩的な女性「O」が自由よりも服従を選ぶその生き様。O嬢はさまざまな男たちに服従を迫られ、それに答えていく。ロワッシーでは複数の男たちに服従を強いられ、次には恋人ルネに導かれステファン卿の元へと譲り渡される。アンヌ・マリーに性器に鉄輪を通され、最後にはオブジェとして衆目の元に晒されるのである。

  • かなり衝撃的。

    調教のシーンや、O嬢がどのように社会的地位を失っていく(軽蔑的なそれを獲得していく)かという過程がまことに細かく描写されていて、そこがかなり目を奪う。

    女性は誰に所有されるべきか(本人がそれを快感・幸福に思う場合)という問題が存在するんだということを読む人に突きつける。

    女性を所有したいと望む大部分の男性にとってもきっと興味深いだろうが、「好きな男に所有されたい」と望む(あるいは望んだことのある)女性にとっては、切実な問題として読むことが出来るのではないかと思う。


    終わり方はかなり悲惨だが、過程はいろいろと解釈の余地があるように思う。

  • 読んだー!読んだどー!!!

    ああ、嬉しや・・・世界の名著、そのエロさで有名な「O嬢の物語」!
    そういう世間の“おすすめ本”を読んだってだけで嬉しくなる。
    でもこの本は、そういうの抜きに、わたしからもおすすめします!

    エロさでゆうと「エマニュエル夫人」も有名だけど、どこかで「O嬢」も聞いたことがあって、本屋で見かけた時に文庫サイズでそこまで分厚くないのを見て「挑戦できるかな?」と買ったものの“ツンドク”こと約1年・・・

    あれって駄目ね。前書きがやたらと難しすぎて、飛ばし読みすることが出来ないタイプの人は、なんかもうそこで躓いちゃうんだもん。

    で、長らく読み進めなかったことを後悔したのはようやっと本編に入った時。

    衝撃でした・・・。

    「O嬢」は今から約60年前に出た本なんだけど、当時だから性的表現が問題になったのね。とか、そんなレベルじゃない凄さ。
    現代社会でも十分問題です。

    え!そこまで書くの?という、肉体の生々しさはもちろん、なんでそこまで書けるの?という、精神世界の生々しさ。

    人を飼う、人に飼われるということ。恐怖、悦楽、嫉妬、静謐・・・
    生々しいんだけど、翻訳だからなのか元々筆者がそうなのか、文体が客観的で疲れることはない。
    ただひたすらその世界観に驚かされ、そして考えさせられる。

    もちろん物語としても読むのに十分魅力的だし、自身を一度解体し、見つめなおしたい時に哲学的に読むこともできる。

    内容や表紙、年代の古さでそっぽを向いてしまうにはあまりにももったいない作品。

    続きで「ロワッシイへの帰還」という本が出ているらしいからぜひ読んでみたいんだけど、翻訳はあるのかしら・・・

    確実に、次の本へと進む扉を開いてくれた本でした。感謝。

  • 自分の趣向が不明になりかける。

  • 朝から学校で読むのに最適←

    この本は私の中二病

    うらやましくない。
    けど、女ってこういうものかなと
    おもう

  • 2011/10/21読了。電子書籍で読んだ(角川文庫版だったが訳は同じ澁澤龍彦)。
    極限まで従属することで幸福を感じる心理を、静かな筆致で精緻に描く。人間性の一面の真理だろう。訳が素晴らしい。

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