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- Amazon.co.jp ・本 (560ページ)
- / ISBN・EAN: 9784309464428
感想・レビュー・書評
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少年はリプリーの何に共感したのか。リプリーは少年の何に共感したのか。それは自由の渇望か。
本作のリプリーは悪事に手を染める、悪事に飛び込むのではなく、少年が悪に飲み込まれ溺れるのを救い出そうとしているように見える。
少年が迎えた結末を考えると、リプリーが死と悪の狂気に陥らずにすんでいるのは、献身的で善良に見えるマダム・アネットと、悪に対してもおおらかで飲み込んでしまうエロイーズ、つまり母なる女性の存在なのかもしれない。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
新装版で再読。
リプリー・シリーズの中で、一番『悲しい』話は本書だと思う。再読すると更に好きになった。
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