自己評価の心理学: なぜあの人は自分に自信があるのか

  • 紀伊國屋書店
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感想 : 30
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  • Amazon.co.jp ・本 (386ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784314008778

感想・レビュー・書評

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  • こういう人いるよね、という物語ばかり紹介され、それに対する分析は深くない印象。

    他の本に書いてあるようなフレームワークは引用されているが筆者独自の見解というのは見られなかったのではないか。

  • 過去の読書メモを見ると8年前に読んだ本だが、子育て、夫婦という視点から読み直したいと思い、手に取った。

    子供にとって、両親からの愛情は基本で必須。プラス将来的には自己評価は社会の中(両親、先生、友達、クラスメート)などからも補強されていくので、教育で社会の中で高い自己評価を持てるようにしていく必要がある。

    愛情(子供の人格に対して)=無条件のサポート、教育(子供の行動に対して)=条件付きサポートとして考える。子供の人格に対しては無条件にサポート、行動に対しては条件付きでサポートする。

    という説明はなるほどなーと。

    子供に対して、家族に対して、愛情と教育をうまく使い分けていけるだろうか?どういった言動が適切なものとなるのだろうか?人格を傷つけず、何かを叱ることがうまくできるのだろうか?こういった点はもっと学んでいきたいなと。子供や家族だけではなく、すべての人間関係でもいきてくるものだと思う。

  • 人の行動様式などにも影響を与える自己評価について、その高低だけでなく安定度という基準も交えたうえで、高めるための考え方やアドバイスが解説されている。

    何より大切だと感じたのは、自己評価を高めるために成功を求めていきなりハードルの高い挑戦をするのではなく、まずは確実に行動に移すことができて、かつ自分の気分を高めてくれるような物事に取り組むこと。
    その少し高まった自分の気分が、「次はあれにチャレンジしてみよう」という次のステップに繋がるということ。

    本書を読めば自己評価が高まるということはない。本書によって得られた知識・情報を自分自身が自分自身の生活に落とし込んでいくことが、徐々に自己評価を高めていく近道だと感じられた。

  • 自己評価の高い人、低い人。


    高い人に利点は多い。

    低い人に利点は少ない。

    自己評価をあげる方法は小さな成功を繰り返し、自信をつけるのみ。

    その方法についても書いてあればよかったなー。

    でも、個人的には自己評価の高い人が苦手。

    2015.10.29 信濃町

  • 読書時間 7時間10分(読書日数 23日)

    精神科医の筆者による「自己評価」のメカニズムと、その改善方法について書かれた本。これを読むことによって「自己評価とは何か」について考えることができ、改善できる方法について学ぶ事が出来る。

    自己評価が低いからダメとか、高いからいいのではなく「安定していない」と、よろしくないということのようである。自分に置き換えてみると、自己評価は低い方である(途中や巻末についていた「自己評価チェックシート」で評価した結果)が、それなりに精神が安定していると、前向きに物事が取り組めているのだが、一つ失敗したり他人から批判などをされると、不安定になり失敗が続いていってしまうのである。

    これに対しての改善方法なども本著では書かれているが、幼少期に両親が自分に対しての接し方からくるものだと分かったような気がする。
    ただ、それはそれで仕方がないと思うし今更それをあげたところでどうしようもない。
    それよりも、これからの自分の行動や態度をどう変えていくか。そのことで「自己評価」が高めに、そして何より「安定させられるか」ということを意識しながら行動を徐々に変えていけるようにしたいと思う。

  • 二人の精神科医の共著だが、本文中に難しい専門用語は出てこない(カウンセリング的な対処のしかたがほとんど書かれていないからでもある)。そういう意味では、とても読みやすい本だと言えるだろう。
    タイトルにもある通り、『自己評価』に特化した本。
    自己評価とは何か、どうやってできあがるか、差し障りを感じるばあいに日常のなかでどう対処していったらいいかも書かれている。
    この本では、自己評価を『高い』『低い』と、それぞれをさらに『安定』『不安定』の4つのタイプに分類している。
    著者らとしては「高いからといっていいわけではないし、低いからといって悪いわけではない」というの態度。低いばあいだけではなく、高いばあいのデメリットもきちんと書かれている。そのあたりにまず、好感がもてる。

    この本はとてもおもしろかった!コラムのような部分に、自己評価の高さ・低さという視点から見た、歴史上の人物などの逸話が載っている。そこがとてもおもしろい!
    本文中には事例が豊富であり、自己評価が高いばあいと低いばあいの対比の表も多用されていて興味深くもある。

    しかし、このての本によくあるように「幼い頃のこういう経験によって、こうなる」と断定してしまってるあたりで星ひとつマイナスとしました。

  • 自己評価に関する本を何冊か読んだが、その中では1番わかりやすく、論理的な説明なので、おすすめできる。

  • 付箋をあちこちに貼りながら読んだ。自己評価は子どもの頃に形成され、親や学校などの影響がとても大きい。長子、次子による違いも大きい。ただ大人になってから自己評価が変化することもある。この本を読むと、嫉妬や、謙遜や、傲慢や、用心深くて心配性だったりする性格などの説明がよく書かれていて面白い。おもしろいなと思ったのは、ほめれば一般的には子供は自信をつけるけれども、それが根拠のないほめだと返って自己評価をさげるということ。
    それから「自己評価が高くて不安定」な人。「自己評価が低くて不安定」な人。この2つにわたしの家族がよくあてはまる気がする。分厚くて、中盤はそこまで惹きつけられはしなかったけれど、読み返したいということで手元に置いた。なにかしら得られるものがある。

  • 立ち読み:2012/2/28

  • 04082

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著者プロフィール

【著者】クリストフ・アンドレ : パリのサン・タンヌ病院に勤務。フランスで人気の精神科医で、本書はフランスで32万部のベストセラーになっている。著書に『自己評価の心理学』、『他人がこわい』(以上、共著)、『自己評価メソッド』(すべて紀伊國屋書店)など。

「2015年 『はじめてのマインドフルネス』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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