- Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
- / ISBN・EAN: 9784314010474
感想・レビュー・書評
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この本は度々クイズを出してくるのだが、その度に、理性的な判断と違うことを感情的に判断してしまうことがわかる。
「理性は常に感情の奴隷でしかない」という言葉があるように、自分のことを理性的だと思っている人ほど、感情の支配に気づかないんだと思う。この中にはあらゆる人間のエラーが科学的にまとめあげられている。
詳細は下記。
https://note.com/t06901ky/n/na82b2f1f6413詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
3分の1くらいで挫折。私にはやや難解。面白く、分かりやすいテーマもある。ハヤカワ文庫の「予想通り不合理」の方が興味深く読むことができた。
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初めて読んだ行動経済学の本。
経済学に限らず、人間がついやってしまう判断について心理学・脳科学的な観点からの解説がありすごく興味深い。 -
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私たちの頭は実際,正しい選択に役立つ情報をすべてを分析することなどできないし,確率の法則に従った計算をうまくやれるほど賢くもない。そのためにしばしば「思考の近道」に頼ろうとする。つまり,すばやく単純に直感的に判断しようとするのだが,こっちのほうが楽だしやりやすいことはまちがいない。しかし困ったことに,こうした判断がつねに的確だとは言いかねるのだ。(p.74) -
人間がいかに動物的で感情的な行動を取っているのがよくわかる本
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影響力の武器と似たテイストの内容。人間の判断力がいかにバイアスがかかるものか、という実例が豊富。
経済学の本というより法則に関するビジネス本のほうが近い。 -
船橋ブックオフに購入
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行動経済学の入門書としては良書
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人の行動は感情で動く。経済と心理と脳科学の本
目次
<blockquote>パート1 日常のなかの非合理
1 頭はこう計算する
2 矛盾した結論を出す
3 錯覚、罠、呪い
4 「先入観」という魔物
5 見方によっては得
6 どうして損ばかりしているの
7 お金についての錯覚
パート2 自分自身を知れ
8 リスクの感じ方はこんなに違う
9 リスクとの駆け引き
10 知ってるつもり
12 投資の心理学
13 将来を読む
パート3 判断するのは感情か理性か
14 人が相手の損得ゲーム
15 怒れるニューロン
16 心を読むミラーゲーム
17 理性より感情がものを言う
18 人間的な、あまりにも人間的なわれわれの脳
おしまいに――怠け者の経済学
</blockquote>
久しぶりに名書と思える本に出会いましたねぇ……。
何か強烈な持論を展開しているわけではなく、様々な実験の結果から導き出された経済学の理論……というか、心理学や脳科学やらも含まれる、かなり幅の広い、現代の理論を説明した本ですね。
旧来の経済学、マクロ・ミクロ経済学のロジカルな理論で説明できない、不合理な事象は、人間の感情が引き金となって動く、選択の結果であるというのが、バックボーンのテーマ・主張です。
その為に、かなり読みやすく、面白いエピソードを添えた(翻訳本だとありがちなジョークですね)、そして簡単な心理的テストを含んだ、試しながら理解できるという、まぁ、そういう本です。
ビジネス書のエンタメ手法、殆ど使いきってますな……。
それだけに、ドキっとさせられる不都合な真実だったり、すごく共感を呼ぶ結果があるので、結構読後の感想は十人十色で面白い状況なんじゃないかなと……まぁ、思うわけです。
一度は読んでみるべきと言ってもいいんじゃないかな。
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