かぜのでんわ

  • 金の星社
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感想 : 52
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  • Amazon.co.jp ・本 (1ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784323024516

感想・レビュー・書評

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  • 2016 3/12

  • 岩手県大槌町のガーデンデザイナー佐々木さんが自宅の庭においた「風の電話ボックス」

    風の電話は心で話します
    静かに目を閉じ、耳を澄ましてください
    風の音が又は波の音が或いは小鳥のさえずりが
    聞こえたなら あなたの想いを伝えてください

    心の復興の、きっかけになればと置かれた。
    その話をもとに作られたえほんだそうです。

  • いもとようこさんの、やさしいタッチの表紙が心ひきます。

    もう会うことができない「あの人」に伝えられるとするならば、何を伝えますか?
    線のつながっていないと分かっている電話を手に取り、それぞれ思い思いの言葉を優しく紡いでいきます。

    東日本大震災後、岩手県大槌町に設置された公衆電話をモチーフに描かれています。

    電話に話しかけても、返事はない切なさ。
    けれど、話しかける動物たちは、心をこめて一言ひとことを発しています。

    心が温かくなり、きっと誰かに何かを伝えたくなる絵本です。

    <ぞう>

  • 冒頭「もうあえなくなったひとに、じぶんの…」で勘付き、声を震わせず読み切れるか心配に。何とか読み切るも、後書「風の電話」の説明文で娘にはバレないよう潤む…。娘、この絵の感じ好き、と。

  • 全然違う本を探していたのに、気になって、気になって、いもとさんの絵が久々で、買ってしまった。

    きつねのおとうさんのシーンは、ウルウルきた。
    こころを、ことばに。
    ことばから、ことばへ。
    内に留めてはいられないその感情を、伝える手段を私たちは持っている、そんなしあわせがある。

    たくさんの人の、ありがとう、が、どれもが同じなのではないと、受け止めるこころを私たちは持っている、そんなしあわせがある。

    読み聞かせしたいなあ、ほんとに、良かった。

  • もう会えない人
    帰らぬ人への想いを、つながっていない電話で伝えるストーリー

    動物におきかえられているものの、私たちの心につながっている

    くまのおじいさんが、素敵な雰囲氣をもっていました

  • いい話だった

  • これはもう泣かせにかかってるとしか思えない(涙目)

    山の上にある電話に話すと死んじゃった人にメッセージが届く電話

    動物たちの語る言葉が直球で泣ける
    お兄ちゃんが帰ってこないたぬきとか
    子供が死んじゃったおかあさんうさぎ(うさぎだったかな)とか・・
    えーーん

  • いもとようこさんの絵がふんわりと優しい。命をギュッと抱きしめたくなる絵本。

  • 多分、泣かされるんだそうなぁと思うと、なんとなく読めずにいた実在する電話のお話。
    本屋さんで見かけ、立ち読みしたら、やっぱ泣かされてしまいました。ラストの星のささやきで。なので立ち読みには向きません。
    人間ではなく、動物でという形で物語になっているところと、その想いが届くファンタジーがあたたかい絵本。

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著者プロフィール

絵本作家。兵庫県生まれ。ボローニャ国際児童図書展エルバ賞とグラフィック賞を受賞。作品に『いとしの犬ハチ』「あかちゃんのためのえほん」シリーズ(講談社)、『まほうのあけだま』『まいにちがプレゼント』(金の星社)など400タイトル以上。

「2023年 『ともだちだもん!』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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