- Amazon.co.jp ・本 (1ページ)
- / ISBN・EAN: 9784323024516
感想・レビュー・書評
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2016 3/12
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岩手県大槌町のガーデンデザイナー佐々木さんが自宅の庭においた「風の電話ボックス」
風の電話は心で話します
静かに目を閉じ、耳を澄ましてください
風の音が又は波の音が或いは小鳥のさえずりが
聞こえたなら あなたの想いを伝えてください
心の復興の、きっかけになればと置かれた。
その話をもとに作られたえほんだそうです。 -
いもとようこさんの、やさしいタッチの表紙が心ひきます。
もう会うことができない「あの人」に伝えられるとするならば、何を伝えますか?
線のつながっていないと分かっている電話を手に取り、それぞれ思い思いの言葉を優しく紡いでいきます。
東日本大震災後、岩手県大槌町に設置された公衆電話をモチーフに描かれています。
電話に話しかけても、返事はない切なさ。
けれど、話しかける動物たちは、心をこめて一言ひとことを発しています。
心が温かくなり、きっと誰かに何かを伝えたくなる絵本です。
<ぞう> -
冒頭「もうあえなくなったひとに、じぶんの…」で勘付き、声を震わせず読み切れるか心配に。何とか読み切るも、後書「風の電話」の説明文で娘にはバレないよう潤む…。娘、この絵の感じ好き、と。
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全然違う本を探していたのに、気になって、気になって、いもとさんの絵が久々で、買ってしまった。
きつねのおとうさんのシーンは、ウルウルきた。
こころを、ことばに。
ことばから、ことばへ。
内に留めてはいられないその感情を、伝える手段を私たちは持っている、そんなしあわせがある。
たくさんの人の、ありがとう、が、どれもが同じなのではないと、受け止めるこころを私たちは持っている、そんなしあわせがある。
読み聞かせしたいなあ、ほんとに、良かった。 -
もう会えない人
帰らぬ人への想いを、つながっていない電話で伝えるストーリー
動物におきかえられているものの、私たちの心につながっている
くまのおじいさんが、素敵な雰囲氣をもっていました -
これはもう泣かせにかかってるとしか思えない(涙目)
山の上にある電話に話すと死んじゃった人にメッセージが届く電話
動物たちの語る言葉が直球で泣ける
お兄ちゃんが帰ってこないたぬきとか
子供が死んじゃったおかあさんうさぎ(うさぎだったかな)とか・・
えーーん -
いもとようこさんの絵がふんわりと優しい。命をギュッと抱きしめたくなる絵本。
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多分、泣かされるんだそうなぁと思うと、なんとなく読めずにいた実在する電話のお話。
本屋さんで見かけ、立ち読みしたら、やっぱ泣かされてしまいました。ラストの星のささやきで。なので立ち読みには向きません。
人間ではなく、動物でという形で物語になっているところと、その想いが届くファンタジーがあたたかい絵本。