パートナーシップ国際平和活動: 変動する国際社会と紛争解決

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  • 勁草書房
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  • Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784326303045

作品紹介・あらすじ

価値観が普遍化し、安全保障が厳しさを増す中で、国際平和活動はどのよう進化してきたのか。国際社会のいまの姿をも照らし出す。

国連PKOに代表される国際平和活動は、冷戦終結後、国連だけでなくEUといった地域組織も積極的に関わるパートナーシップ国際平和活動を展開するようになった。本書では、この新たな国際平和活動の実態と性質を明らかにして、自由民主主義の普遍化と安全保障の重層化という国際社会の変動をも浮き彫りにしていく。

感想・レビュー・書評

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  • 開発目標17:パートナーシップで目標を達成しよう
    摂南大学図書館OPACへ⇒
    https://opac2.lib.setsunan.ac.jp/webopac/BB50265602

  •  書名は、国連と地域組織等が協力する形態の活動のこと。冷戦後に特に欧州とアフリカで増加したが、その背景には国連の活動が中立性から公平性重視にシフトして地域組織と協力しやすくなったことや、冷戦構造が崩れ地域組織が増加、また国際安全保障が重層的になったことがあるようだ。「ハイブリッド(両組織が1つの活動を共同運営)型」、「時系列(引き継ぎ)型」、「機能分化(役割分担)型」の3類型、特に後2者からなる。
     著者はこの活動の拡大を論じるが、先行きは必ずしも楽観視しない。パートナーシップ型に限ったことでもないのだろうが、対テロ戦争の余波、中立性と公平性のジレンマ、米中対立をはじめとした地政学的対立の影響を挙げている。

  • 東2法経図・6F開架:329.5A/Sh66p//K

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著者プロフィール

1968年、神奈川県生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業。同大大学院政治学研究科修士課程修了。ロンドン大学ロンドン・スクール・オブ・エコノミクス・アンド・ポリティカル・サイエンス(LSE)博士課程修了、Ph.D.(国際関係学)を取得。広島大学准教授、ケンブリッジ大学客員研究員などを経て、東京外国語大学大学院総合国際学研究院教授(国際関係論)。著書に『平和構築と法の支配――国際平和活動の理論的・機能的分析』(創文社、大佛次郎論壇賞受賞)、『国際社会の秩序』(東京大学出版会)、『「国家主権」という思想――国際立憲主義への軌跡』(勁草書房、サントリー学芸賞受賞)、『国際紛争を読み解く五つの視座――現代世界の「戦争の構造」』(講談社)、『集団的自衛権の思想史――憲法九条と日米安保』(風行社、読売・吉野作造賞受賞)など多数。

「2023年 『戦争の地政学』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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