地球の内部で何が起こっているのか? (光文社新書)

  • 光文社
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感想 : 16
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  • Amazon.co.jp ・本 (277ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334033149

感想・レビュー・書評

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  • 少々内容がハイレベルだけど
    中学程度の地学系でもなんとか読めます。
    まあ私は生物系だけど高校の科目に
    こいつが文系になければこっち取ってたぐらいだから!!

    超大陸の説は当初は相手にされなかったけど
    ある説が出てきたことによりスポットが当たり
    やがてその説の証明のために本格的な
    掘削技術ができ、船までも作られたわけで。

    面白かったのはその当時の技術で
    なぜ途中であきらめなければいけなかったかの理由
    なかなかカオスな状態ですし
    その孔は船を壊したということで
    不名誉な称号までついています(笑)

    この本はちきゅうが稼働する前の本なので
    今はいろいろ変わっているんだろうな。
    ちょっとその後も知りたいかも…

  • 2011/7月
    大地は常に大きく動いてる。静かな大地でなくエネルギーの塊のマントルから脈動するもの。地場がひっくり返ったり、何千メートルも突き上がったり、水が全部凍ったり、今までそんなことを繰り返してきてるんだ。地震、火山、津波、長い歴史で見れば起きて当然なのかも。むしろ起こらずに暮らせている瞬間が絶妙なバランスな奇跡な瞬間なのだ。
    研究内容は日々変わっていくと思うが、本として分かりやすく良書だと思う。

  • [ 内容 ]
    なぜ巨大地震は起こるのか?
    地球だけにみられる花崗岩質地殻はどのようにしてできたのか?
    地下微生物は地球環境でどのような役割を果たしているのか?
    地球の生命はどのように誕生したのか?
    次世代の重要な資源といわれるメタンハイドレートと、地球温暖化の関わりは?
    われわれの住むアジアの風土はどのようにつくられ、人々はどこからやってきたのか?
    大陸移動説、海洋底拡大説、プレートテクトニクス、地球システム科学、マントルトモグラフィー、プルームテクトニクス、全地球史解読などをふまえ、地球科学の最先端の見取り図を示す。
    地球科学入門書としても最適。

    [ 目次 ]
    第1章 プレートテクトニクスの創造?深海掘削計画の働き
    第2章 日本列島とプレートの沈み込み
    第3章 激変した地球環境
    第4章 新しい地球観の構築
    第5章 「ちきゅう」の建造と運用
    第6章 未踏の地球深部へ
    第7章 地球の発見

    [ POP ]


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    [ 関連図書 ]


    [ 参考となる書評 ]

  • 地球の海底掘削の科学史みたいな本。宇宙に並び地球内部の探査が困難かつ謎が多いことを教えてくれる本。
    日本はこの分野でまさにリードしているのだが、あまりにそのことが知られていない。専門に近いこともあり、頑張らないと、って思わせてくれる。全体的にどろどろした話がカットされているのが個人的には残念だったが、地球の歴史を知るという意味でも是非一読することをお薦めしたい。

  • 伊豆−小笠原−マリアナ島弧、これらの島々はプレートの沈み込みによって作られた火山列島。(ホットスポット)

著者プロフィール

東海大学教授・海洋研究所長。国立研究開発法人 海洋研究開発機構・顧問。東京大学名誉教授。
四万十帯および南海トラフを中心としたプレート沈み込み帯の付加作用の研究で地質学に新分野を創生。地球深部探査船「ちきゅう」を用いた深海科学掘削に参画、海洋地球科学で最先端分野と学際領域の開拓を目指してきた。

「2022年 『人新世 ―科学技術史で読み解く人間の地質時代―』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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