旬の魚を食べ歩く (光文社新書)

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  • 光文社
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  • Amazon.co.jp ・本 (238ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334033477

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  • 日本各地の魚料理を季節の旬に区分けし探訪していく。◇色々トリビアがあるが、秋田ハタハタの漁獲量減に対し、3年間の禁漁という英断を下し、漁獲量回復につなげた見識は素晴らしい。また、かつては年中漁をしていた駿河湾のサクラエビ。その辛さを称して「一に北海蟹工船、二に駿河のサクラエビ」としたのは印象的だ。◇一方、鯛料理の項で、折角紹介した朝鮮通信使への接待料理。料理の具体的内容の記述やそれらの由来や淵源の記述なく、隔靴掻痒とは正にこれ。◇2006年刊行。

  • 春夏秋冬、日本各地に出かけて旬の魚を食べ歩く。読む前から美味しいものが出てくることは分かっているし、実際口にしてみたいものが
    次々登場するのだが、文章に難有り。お化粧が過ぎるというか表現に溺れた感が強く読みにくい。

  • 6月9日。ライターの著者が「漁協」なる機関紙に連載していた、日本中の漁場・市場のうまい魚を食べ歩くエッセイ集。うーむ当然ながら魚にはそれぞれの「魚生」があり、「脂の乗った(いい言葉だ)」時期に、取れたてを食べるのが一番うまいことなのだと、本当にそう思う。東京のスーパーで買うパック詰めの切り身は、漁師だったら誰もが顔をしかめるような「ゴシ(煮ても焼いても食えないような、スカスカのカツオの意、らしい)」ばかりなのかもしれない・・・恐ろしいことだ。ソースや調味料をタップリかけて味を分からなくしたような料理より。素材のよさに打ちのめされるような料理を食べたいし、その味が分かるような人間でいたいものだ。

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著者プロフィール

1954年岩手県生まれ。東京大学露文科卒。月刊誌『旅』などの編集に携わった後、フリーランスライターに。島、食、自然、農林水産業などをテーマに全国を巡り、膨大な取材量と独自の感性を生かした執筆活動に定評がある。島に関しては、南鳥島以外の日本の有人離島を全て踏破している。主な著書に『日本《島旅》紀行』『沖縄・奄美《島旅》紀行』『旬の魚を食べ歩く』(以上、光文社新書)、『絶対に行きたい!日本の島』(ビジュアルだいわ文庫)、『瀬戸内海島旅入門』(マイナビ出版)などがある。

「2019年 『シニアのための島旅入門』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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