法人税が分かれば、会社のお金のすべてが分かる (光文社新書 430)
- 光文社 (2009年11月17日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
- / ISBN・EAN: 9784334035334
感想・レビュー・書評
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益金・損金と収益・費用の違いが非常に分かりやすかった。
また、法人税法の難解さを改めて感じた。
手元に置いておきたい教科書的な一冊。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
● 宗教法人は公益法人等に該当するので収益事業に限って納税義務がある。
● 匿名組合契約を利用して、利益を分配すれば法人税をゼロにすることができる。
● 実は、会計上の費用と、法人税法上の損金との食い違いには2種類あって、認識の時期が違うだけで将来は費用の額と損金の額とが一致する項目と、食い違いが永久に解消されない項目とがあるのです。
● 法人の儲けに対してかかる税金は法人税だけではありません。道府県民税、市町村民税、事業税(所得に応じて都道府県に納める税金)及び地方法人特別税(事業税の一部を国に納める税金)の4つも併せて申告します。
● 欠損金は7年間繰り越すことができる。
● 受取配当は、いったん法人税等の課税を受けた残りのお金から分配されているのです。株式保有割合が低かろうと、保有期間が短かろうと、負債利子が多かろうとすべての受取配当は益金不算入とすることが理論的にはすっきりします。
● このような計算の仕組みから、会社が儲かっているように見せたいとき、会社は期末商品棚卸高、期末製品棚卸高がたくさんあるようにごまかすことで、いくらでも利益をかさ上げした決算書を作成することができます。
● 税法を意識しながら飲むのであれば、一人あたり5000円の予算で何軒もハシゴするのがお薦めです。
● 私がもっとも有効であると考える節税対策は、自己株式買取を利用する方法です。
● つまり、節税対策というのは色々あるけれど、これを商材として販売した場合に儲かるというものだけが世の中に広まるのです。そうでない節税対策はいくら有効なものであっても、宣伝してまわる人がいないため、世の中に広まっていかないのです。
● 圧縮記帳によって課税を繰り延べることで、繰り延べた税金に相当する資金を会社は手にしますので、繰り延べた法人税額の金利相当額は会社がトクすることになります。 -
20100402購入
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法人税について、平素な言葉で書かれていますので、読み易いと思います。会計や税法についての知識があれば、どんな職種でも役立つとは思いますので、法人税について興味がある人の「とっかかり
」としてはオススメです。 -
法人税について具体的な事例と共に説明されているためわかりやすい
税金が如何に上手く取られているか、平等に搾取することにより納得させて、なぜとられるのかが曖昧である
平等に取られるなら仕方ないと思ってしまうのだろう
世にいう節税もただの支払いの繰り延べにすぎず長期的にみれば支払う金額はおなじだ -
実務に直結していて面白い。
簿記2級程度あれば、もっと面白い! -
法人税をちょっと違った視点から見るために役立ちます。
税金のことを扱った本としては非常に読みやすいです。 -
企業活動を税法の観点から解説した本。
企業の資金繰りと法人税の関係など、新しい発見があった。 -
完全ど素人向けに、法人税とは何なのか、会社にどれくらい負担をかけるのか、何を意識すると節税になるのか、などを教えてくれる。完璧に理解するのは難しいけれど(もともとが難解なんだろう)、会社の負担を減らすために協力するセンスをもてる(かも)。
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IFRS導入しても、税務は日本基準なわけだから、二度手間になって大変そう。