- Amazon.co.jp ・本 (296ページ)
- / ISBN・EAN: 9784334043025
感想・レビュー・書評
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出口氏の博覧強記ぶりがところどころに散りばめられていて、出口氏のファンであればテーマに関わらず読んで損はない。出口氏はさすが子供のことがよくわかっていると感心させられる。大人でも読んでみたい本をたくさん見つけることができた。最後のC.ルイスの一節には納得させられたし少し考え方が変わった。
たとえばわたしの一部は今でもまだ十二歳です。
その一方、わたしが十二歳だったときにも、べつな一部はもう五十歳になっていたんじゃないかと思うのです。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
「社会のルール、ファクトの重要性、大人の本音と建前、ビジネスに必要な教養、世の中の渡り方まで―大切なことは、すべて児童書が教えてくれた。珠玉の10冊をじっくり読み解く出口流・読書論の集大成!」
目次
第1章 『はらぺこあおむし』には宇宙がぜんぶ詰まっている
第2章 『西遊記』は、ハチャメチャだけど愉快痛快。
第3章 『アラビアン・ナイト』でわかる、アラブ人ってほんとにすごい。
第4章 どんな人生にも雨の日があるから『アンデルセン童話』を読む。
第5章 『さかさ町』で、頭と心をやわらかくする。
第6章 『エルマーのぼうけん』には、子どもの「大好き!」がテンコ盛り。
第7章 『せいめいのれきし』で気づく、いまを生きることの大切さ。
第8章 毒があるから心に残る『ギルガメシュ王ものがたり』。
第9章 「効率ばかり追って幸せですか?」と『モモ』は問いかける。
第10章 大人も子どもも『ナルニア国物語』を読もう。
著者等紹介
出口治明[デグチハルアキ]
ライフネット生命創業者。1948年三重県生まれ。京都大学法学部卒業後、’72年日本生命入社。ロンドン現地法人社長、国際業務部長などを歴任。2008年にライフネット生命を開業。’17年に、代表取締役会長を退任後も、後進の育成など同社を支える -
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はじめに 僕は、毎日、寝る前の一時間を読書にあてています。社会人になったころからの習慣で、 どんなに忙しいときでもこのペースは変わりません。最近は週にだいたい三、四冊の本を読 むでしょうか。 読んでいるのは、小説や伝記、歴史書や学術書が中心ですが、漫画や児童書も大好きです。 僕は、本にはいい本とそうでない本しかないと思っています。児童書であっても優れたも のがあるし、つまらないものもある。大人向けに書かれた小説でもそうですし、学者の書い た学術書も同じです。 「純文学のほうが大衆文学より優れている」「学術書が一番だ」と考える人もいるようです が、僕はそうは思いません。単に、いい本とそうでない本があるだけです。
知ることのよさ、教養を身につけることのよさは、このように、人生のな かで、チャンスや選択肢が増えるということです。だから、その分人生が楽しくなるのです。
この順番をよく見てください。馬はアラブ人にとっては必要不可欠なものです。アラビア 半島では馬に乗れなければ死んでしまうので、馬の上が楽しいというのが一番にきます。 次は本です。女性よりも上です。これは、なかなか言えないことだとは思 いませんか。人間はイージーな動物なので、たいていは勉強より異性のほうがいいといいます。でも彼ら は異性よりも本がいいというのです。 -
教養を身につけることで、人生の中でチャンスや選択肢が増えると考え、そのツールの一つとして本を上げる著者が、子供にとってだけではなく、大人が読んでも面白いと思える児童書を10冊セレクトし紹介した本。
どう読み解いたかという観点が添えられており、
映画化された本や、名前は知っているが読んだことのない本、いつかは読もうと思っていた本が選択肢に入っており、
早く読もうと思った。
セレクトしてある本と併せて読むといい本も紹介されており、10冊にとどまらず、筆者の読んできた本の幅広さが垣間見える。 -
出口さんが大人が読んでも楽しめる児童書を紹介してくれる本(と、私は理解した)親が子供に勧めるべき本、というよりは、まずは自分で読んで面白かったらお子さんにも勧めてね、という感じ?とりあえずアラビアンナイトとさかさの町とギルガメシュ王は予約した
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小一の娘に、この本で紹介されていた「さかさ町」を勧めてみたら、気に入って読んでいた。
私も終わったら読ませてもらおう。
なるほどな、という考察が多い。
出口さんの本は読んでいて、なんだか気楽になれる。不思議だ。
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【貸出状況・配架場所はこちらから確認できます】
https://lib-opac.bunri-u.ac.jp/opac/volume/685567 -
ここに並ぶ児童書10冊は、ほとんどが有名どころばかりで、確かにどこかで一度は触れておきたい、ってのは納得。それに付随して、っていうブックガイドも章ごとにまとめられていて、紹介されている本は結構な数。繰り返し読むに足る児童書、手元に揃えておきたいですわな。
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幼児から就学期までの児童書10冊をどう読むか。一番読みたいと思ったのは「さかさ町」のお話。価値観は一つではないことが腹落ちしそう。紹介された本は全て揃えたい。