氷舞: 新宿鮫6 (カッパ・ノベルス)

著者 :
  • 光文社
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感想 : 24
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  • Amazon.co.jp ・本 (437ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334072599

作品紹介・あらすじ

西新宿のホテルで元CIAの米人ブライドが殺され、新宿署刑事・鮫島の追う日系コロンビア人・ハギモリが消えた。事件の鍵を握る平出組の前岡に迫る鮫島。しかし、事件に関わるすべてが、なぜか迅速強固な公安警察の壁で閉ざされる。その背後には元公安秘密刑事・立花の影が。捜査の過程で鮫島は、美しく、孤独な女・杉田江見里と出逢う。その鮫島を幾重にも襲う絶体絶命の危機!!血と密謀にまみれた立花が守る、公安の奥深くに隠された秘密とは?ラストに絶望と至福が、鮫島を、江見里を、そして読者を待ち受ける。二年ぶり待望のシリーズ第6弾、新たなる興奮と感動のページが開かれる。

感想・レビュー・書評

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  • 安定の面白さ。

  • 久しぶりの新宿鮫シリーズ読了。奥付け見ると二十年近く積読状態だったんだな。

    いやぁ〜面白かった。少なくとも自分にとっては、今野敏よりはいいな。鮫島みたいな人間は現実にはいないと思いつつも、そのかっこよさには痺れる。

    脇のキャラもまたいい。桃井も香田も藪も、本当にちょい役の、神奈川県警の女デカもまでも。

    以前のストーリーやエピソードを殆ど忘れてしまっているので、シリーズ全体の進む方向が分からないが、また楽しみが増えた。

    星が満点で無いのは、晶に元気がなく魅力に翳りか見られるところかな。

  • 警察庁と公安委員会の関係など、部外者にはなかなか窺い知ることなどできないのだが、今回はそれが主たるストーリーになっている。全体的にやや硬い感じがするのは、そんな背景があるのかもしれない。

  • 再読。新宿鮫シリーズ第6弾
    面白かった!!
    今までのところシリーズ6冊の中で一番好き。

    公安を巡る話。
    情報を誰よりも多く握って権力を掴むか、ある程度のところで陽の当たる道を歩むのか、疑問を持たず地道にいくのか。
    どの時点で満足するのかは人それぞれ、組織の中で懊悩しながら選択していく話が好きなんだと思う。
    (図書館)

  • 上の人たちが、もみ消していることは、
    きっとたくさんあるのだろうな、と感じる。
    小説だし、フィクションであることは分かるけど、
    これに近い事は、多々あるのだろうな。

  • やっぱ香田警視正好きだわー

  • 図書館で借りた

    超〜おもしろい!!
    公安の暗闘とか鮫さん浮気とか

    意外に香田は可愛いとこがあった 笑
    カラオケで演歌とか
    鮫島にツンデレとか

    鮫島のやることはあまりにも無茶苦茶では…とも思った
    警察で嫌われても仕方ないな… 笑


  • うーん。面白い。これまでのシリーズ中で,毒猿と同じくらいかそれ以上に面白かった。事件は複雑だが,結末に向かってスピード感をもって収束していく感じがすばらしい。これまで,あまり具体的に出てこなかった宮本の遺書や,香田,仙田などが次作以降もキーとなって出てきそうで,楽しみです。

  •  エンタテイメントに富んだ作品と言うのは不思議と感想が書きづらいもので、書くとしたら楽しかったとか、終盤詰め込み感があったとかしか書けんわけだが、ただ次のページをめくらせるパワーは凄かった(笑)<BR>
    まぁ、コレは毎回だが主人公よりも藪とか桃井が愛らしいよね。

  • いいです。いつもの男のドラマばかりじゃなく、鮫島の恋愛観をめぐる葛藤が物語に彩りを添えていて、晶の存在感が生きた作品だと思います。

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著者プロフィール

1956年愛知県名古屋市生まれ。慶応義塾大学中退。1979年に小説推理新人賞を「感傷の街角」で受賞しデビュー。1986年「深夜曲馬団」で日本冒険小説協会大賞最優秀短編賞、1991年『新宿鮫』で吉川英治文学新人賞と日本推理作家協会賞長編部門受賞。1994年には『無間人形 新宿鮫IV』直木賞を受賞した。2001年『心では重すぎる』で日本冒険小説協会大賞、2002年『闇先案内人』で日本冒険小説協会大賞を連続受賞。2004年『パンドラ・アイランド』で柴田錬三郎賞受賞。2010年には日本ミステリー文学大賞受賞。2014年『海と月の迷路』で吉川英治文学賞を受賞、2022年には紫綬褒章を受章した。


「2023年 『悪魔には悪魔を』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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