ルパンの消息 (カッパノベルス)

著者 :
  • 光文社
3.69
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本棚登録 : 1001
感想 : 190
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  • Amazon.co.jp ・本 (331ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334076108

感想・レビュー・書評

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  • 15年前に自殺として処理された女教師の死は、実は殺人事件だった…?
    時効まで24時間、それまでに容疑者を落とせるか。そもそも本当にこれは殺人事件だったのか?

    やんちゃ過ぎた高校生の頃のルパン作戦。それを振り返る供述をする女教師の教え子たちと捜査陣との攻防。
    被害者の秘密や、過去に起きたいくつもの事件が絡む、読み応えのある一冊でした。
    個人的には秘密の内容が好みではなかったけど、全体的にはすごく面白かったです。

  • 15年前の自殺案件が殺人であったとタレコミがあった。時効は今日まで。犯人を見つけ落とせるのかという警察の威信をかけた戦い。
    終盤、一度時効が過ぎ警察が負けてフッと息が抜ける瞬間がある。そのまま終わりかとおもいきや2弾3弾のオチが待っている。最初に出ただけで全く絡んでこなかった記者が最後にちょい役で登場するところまで見事に伏線を閉じている。素晴らしい。個人的には「占星術殺人事件」に匹敵する出来だと思う

  • 長い間積読いていた本を旅に携える。64の作者とは思えないほど若々しい作風である。新人の頃に書いた作品なので当然なのだろう。最後のドンデン返しが意表をついている。が、作品をよく読めば当然そうならなければおかしいようなエピソードを埋め込んでいる。ようは、そのエピソードの意味を考えながら読むかどうかだろう。

  • 伏線を全部回収してくれる結末で気持ちよかった。

  • ⑦/83

  • 先日横山先生の最新作の64を読んだばかりなので、なんとも・・・。 かなり伏線が張られているんだけど、なんとも消化不良に感じてしまいました。 刺激的な事柄が多すぎたからかなぁ~。

  • 横山の幻の作品
    かなり手を入れたようでデビュー作品としては
    完成度が高い
    さすが横山秀夫だ
    4.4点

  • 2015_04_07読

  • 15年前に自殺とされた女性教師の墜落死が、三人の生徒による殺人だったとの情報がもたらされた。時効まではあと24時間。はたして捜査陣は事件を解決の真相に辿りつけるのか?


    舞台はほぼ警察署の中。なぜならば15年前に自殺と処理された事件で、時効まではあと一日。今から新しい物証を見つけるのはほぼ不可能。頼れるのは当時の資料と供述のみ。
    動きはないが、その分濃密な空気が漂い、否応もなく緊張感が高まっていく。やはり安定の筆力。
    構成もミステリー部分ももちろん読み応えがあるが、やはり何といっても息詰まる警察と容疑者のやり取り。事件を起こすのは人だ。人間がしっかりと書かれていているからこそ、魅力的な作品となるのだろう。

  • 話が二転三転して面白かったです。色々な箇所で伏線を張っているので、この後どうなるんだろうと気になってしょうがない。
    一気に読んでしまいました。

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著者プロフィール

1957年東京生まれ。新聞記者、フリーライターを経て、1998年「陰の季節」で松本清張賞を受賞し、デビュー。2000年、第2作「動機」で、日本推理作家協会賞を受賞。2002年、『半落ち』が各ベストテンの1位を獲得、ベストセラーとなる。その後、『顔』、『クライマーズ・ハイ』、『看守眼』『臨場』『深追い』など、立て続けに話題作を刊行。7年の空白を経て、2012年『64』を刊行し、「このミステリーがすごい!」「週刊文春」などミステリーベストテンの1位に。そして、英国推理作家協会賞インターナショナル・ダガー賞(翻訳部門)の最終候補5作に選出される。また、ドイツ・ミステリー大賞海外部門第1位にも選ばれ、国際的な評価も高い。他の著書に、『真相』『影踏み』『震度ゼロ』『ルパンの消息』『ノースライト』など多数。

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