蛇王再臨 アルスラーン戦記13 (カッパ・ノベルス)

著者 :
  • 光文社
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  • Amazon.co.jp ・本 (222ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334076771

感想・レビュー・書評

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  •  小者の悪党も、ルシタニアの女騎士も、十六翼将のひとりもここで退場・・・。

     相変わらず進歩のない、どこまでも小者だったシャガードの最期はまぁあれでも仕方がないとして、エステルの死はちょっと納得がいかない。死に至るきっかけもその後も、あまりにもあっけなくてあっさりしすぎている気がした。作者は、エステルというキャラクターに対して、あまり思い入れがないのかな、と邪推してしまったり。

     とうとうザッハークが復活するわけだけれど、表紙に蛇王らしき姿が描かれているものの、なんだか今一つそのビジュアルにピンとこないというか、いろんな異形の者が出てくるのに、大ボスが肩から蛇は生えていても、大きな巨人みたいで姿は人間っぽいのかな。想像しても全然怖ろしい感じにならなくて、ちょっと不安。

  • 第一章 地上と地獄/第二章 北の混乱、南の危機/第三章 雨の来訪者/第四章 悩み多き王者たち/第五章 蛇王再臨

  • 扉絵が悲しすぎる。
    これからザッハークとの戦いが本格化するのだろうが、
    ヒルメスはどう絡むのか。最後は手を取り合って巨悪と向かい合って欲しいもの。

  • 読書日:2015年5月22日-29日

    シャガードの最期が情けなくて言葉も出ません。
    ヒルメスから受けた兵の指揮権と金銭で満足するべきだったのに。
    調子に乗ってあろう事か自国の王子のトラウマを抉るとは。

    ヒルメスの火に対する想いはこれまで描かれていた印象としては、恐怖を感じるが少しずつ恐怖が和らいでいるというものでした。
    シャガードとの迎撃で仰け反り、悲鳴をあげそうになる程とは。
    ミスルに居る間に少しでも恐怖が和らいで欲しいです。

    また、エステルとアルスラーンの再会は痛ましいもので、居たたまれなくなりました。
    彼女がアルスラーンに話した最期の会話が印象的でした。
    カーセムは、エステルと同行している時は舌打ちをしたくなる事が何度かありましたが、エステルの墓の整えた方に癒されました。
    花畑に囲まれた方が快活な彼女によく似合います。

  • エステルとの別れのシーンが切ない。
    ザラーヴァントとの別れといい、数多の敵と戦ってきたわりにはあっさりと退場とは。。
    次巻はいよいよザッハークとの対決か!? 残る15翼将の命運が気になる。

  • エステルさんお久しぶりです。

  • ヘビオウなのね。ジャオウ ザッハークだと思っていたのは、きっと幽遊白書のせい。
    そしてザッハークの影の描写がよくわからない。でかいのか?それとも地下で光が当たった関係で、その影が大きく見えるのか?それとも地底だから人影も暗くて影に見えてるだけなのか?
    15翼将の方が無理なくスッキリできたと思うのだが、譲れないこだわりなんでしょうかね。

  • エステルの死、
    16翼将が揃ったかと思えば、ザラーヴァントが殺され、蛇王はついに復活?と動きがあって13巻。
    エステルの最期は悲しかったけど、アルスラーンに会えてよかった。

  • エステル……なんで最後まで報われなかったんだ……いい子なのになあ、ほんとになあ。
    蛇王もいよいよ復活途中で怖いんだけど、イリテリシュが言った通り、なんでこんな王を崇める人間がいるんだか。代わりにどんな権力や財産を与えてくれるというのだろう。その辺の描写は今までなかったよね、そういえば。

  •  『2008年 10月 10日 初版 1刷 発行』版、読了。


     冒頭に登場したジャライルさんが、まさか終盤で蛇王さんの復活のキーパーソンになろうとは予想もつきませんでした。しかも鑢とかな!www

     前巻であれよあれよ…と、体調が悪化していったエステルさんが今巻で終了だったのは「やっぱりか…」と思う反面「助かってほしかったなあ…」と気持ちが半々でした。アルスラーン…と、呼ぶ(あるいは呼べる)人は物語中でごく少数だったからなあ。

     そして16翼将の勢揃い! 最後の一人がドン・リカルドさん改めパラフーダさんになるのは予想できませんでした。

     またそこからすかさずザラーヴァントさんの最後も読むことになるとはなあ。エクバターナで治水工事の手腕を発揮していただけに残念です。第一部より第二部で活躍が目立っていた人で、これからさらに活躍かな…と思っていた矢先だったしなあ。

     他国では、チュルク、ミスル、シンドゥラの三国が中心でした。ナルサスのペシャワール放棄の戦略に対して、近隣国(および、ひょっとしたら魔軍もある?)の椅子取りゲームがはじまる展開にも気になったり。

     いずれにしても、ようやく蛇王さんが復活して、どんな苛烈な行動に出るのか、それが一番気になります。シンドゥラの神前決闘(アディカラーニャ)でダリューンと対決したバハードゥルさんのようなキャラだったら嫌だなあ…なんて、思いながら。

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著者プロフィール

1952年熊本県生まれ。学習院大学大学院修了。1978年「緑の草原に……」で幻影城新人賞を受賞しデビュー。1988年『銀河英雄伝説』で第19回星雲賞(日本長編部門)を受賞。2006年『ラインの虜囚』で第22回うつのみやこども賞を受賞した。壮大なスケールと緻密な構成で、『薬師寺涼子の怪奇事件簿』『創竜伝』『アルスラーン戦記』など大人気シリーズを多数執筆している。本書ほか、『岳飛伝』『新・水滸後伝』『天竺熱風録』などの中国歴史小説も絶大な支持を得ている。

「2023年 『残照』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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