- Amazon.co.jp ・本 (271ページ)
- / ISBN・EAN: 9784334739034
感想・レビュー・書評
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2005
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幾つかの短編集を集めた作品。
特にこの題名ともなる『目下の恋人』は、実は恋愛下手な登場人物の起こす行動の結末に切なくも温かい気持ちになる。
個人的には偽りの微笑み、青空放し飼い、裸の王様が好き。
一度犯した過ちを何度も繰り返す。
いけないことだけれど、その人間臭さが面白いと思った。 -
只今読んでる中・・・。
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面白かったのはテロと離婚話が錯綜している「僕と君のあいだにある」。
こういう私小説風、なのが私の好みなのだと改めて実感。
事実は小説よりも奇なり、どんな空想よりもリアルなのだ。
主人公は小説家、「芸能人みたいな」ことを言う妻、二人の間にはかわいい息子がいる。
離婚話を持ち出されたそのとき、テレビではNYのビルが崩壊している、自分たちの家族も崩壊していく。
ググってみたところ、辻仁成が南果歩と離婚したのは2000年3月、テロがあったのは2001年9月11日。リアルだ。ひしひしと感情が伝わってきた。
この人の小説は初めて読んだのだけど、40代後半にして、書いてる小説は結構若い、だから若い人からの支持があるのかもしれない。
普段、女性の書く女性視点のリアルな小説を読みなれている私にとって、男性の書く女性視点の小説(収録されてたいくつかの短編)は全然リアルじゃなくて共感できなかった。
あとは、NYで麻薬を売っていた兄とその兄を慕う妹の物語「世界の果て」、同じくテロと別れ話が交錯している話「愛という名の報復」が、ちょっと面白かった。 -
表題作の目下の恋人が一番面白かった。
他はそれなり。
けどいろんなところで評価が低すぎるのが気になる。
目下の恋人は結構おもしろかったんだけどなー。 -
刹那的な愛はいつしか永遠の愛となる。
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「一瞬が永遠になるものが恋。永遠が一瞬になるものが愛」
という文章がとても印象的で、表題作である目下の恋人は、そのひとの恋愛観とか価値観がわかったとき、素敵だなーと思えました。
でも全体的にクセのある短編集の印象を受けました。 -
独特
というか不思議な感じの恋愛感に
少しばかり共感。
とにかく、胸キュン。 -
「一瞬が永遠になるものが恋。永遠が一瞬になるものが愛」
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一瞬が永遠になるものが恋
永遠が一瞬になるものが愛