目下の恋人 (光文社文庫)

著者 :
  • 光文社
3.23
  • (19)
  • (45)
  • (160)
  • (17)
  • (5)
本棚登録 : 588
感想 : 62
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (271ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334739034

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 2005

  • 幾つかの短編集を集めた作品。
    特にこの題名ともなる『目下の恋人』は、実は恋愛下手な登場人物の起こす行動の結末に切なくも温かい気持ちになる。
    個人的には偽りの微笑み、青空放し飼い、裸の王様が好き。
    一度犯した過ちを何度も繰り返す。
    いけないことだけれど、その人間臭さが面白いと思った。

  • 只今読んでる中・・・。

  • 面白かったのはテロと離婚話が錯綜している「僕と君のあいだにある」。
    こういう私小説風、なのが私の好みなのだと改めて実感。
    事実は小説よりも奇なり、どんな空想よりもリアルなのだ。

    主人公は小説家、「芸能人みたいな」ことを言う妻、二人の間にはかわいい息子がいる。
    離婚話を持ち出されたそのとき、テレビではNYのビルが崩壊している、自分たちの家族も崩壊していく。

    ググってみたところ、辻仁成が南果歩と離婚したのは2000年3月、テロがあったのは2001年9月11日。リアルだ。ひしひしと感情が伝わってきた。


    この人の小説は初めて読んだのだけど、40代後半にして、書いてる小説は結構若い、だから若い人からの支持があるのかもしれない。

    普段、女性の書く女性視点のリアルな小説を読みなれている私にとって、男性の書く女性視点の小説(収録されてたいくつかの短編)は全然リアルじゃなくて共感できなかった。

    あとは、NYで麻薬を売っていた兄とその兄を慕う妹の物語「世界の果て」、同じくテロと別れ話が交錯している話「愛という名の報復」が、ちょっと面白かった。

  • 表題作の目下の恋人が一番面白かった。
    他はそれなり。
    けどいろんなところで評価が低すぎるのが気になる。
    目下の恋人は結構おもしろかったんだけどなー。

  • 刹那的な愛はいつしか永遠の愛となる。

  • 「一瞬が永遠になるものが恋。永遠が一瞬になるものが愛」
    という文章がとても印象的で、表題作である目下の恋人は、そのひとの恋愛観とか価値観がわかったとき、素敵だなーと思えました。
    でも全体的にクセのある短編集の印象を受けました。

  • 独特
    というか不思議な感じの恋愛感に
    少しばかり共感。

    とにかく、胸キュン。

  • 「一瞬が永遠になるものが恋。永遠が一瞬になるものが愛」

  • 一瞬が永遠になるものが恋

    永遠が一瞬になるものが愛

全62件中 31 - 40件を表示

著者プロフィール

東京生まれ。1989年「ピアニシモ」で第13回すばる文学賞を受賞。以後、作家、ミュージシャン、映画監督など幅広いジャンルで活躍している。97年「海峡の光」で第116回芥川賞、99年『白仏』の仏語版「Le Bouddha blanc」でフランスの代表的な文学賞であるフェミナ賞の外国小説賞を日本人として初めて受賞。『十年後の恋』『真夜中の子供』『なぜ、生きているのかと考えてみるのが今かもしれない』『父 Mon Pere』他、著書多数。近刊に『父ちゃんの料理教室』『ちょっと方向を変えてみる 七転び八起きのぼくから154のエール』『パリの"食べる"スープ 一皿で幸せになれる!』がある。パリ在住。


「2022年 『パリの空の下で、息子とぼくの3000日』 で使われていた紹介文から引用しています。」

辻仁成の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
有効な右矢印 無効な右矢印
  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×