あの日にドライブ (光文社文庫 お 37-3)

著者 :
  • 光文社
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本棚登録 : 1963
感想 : 190
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  • Amazon.co.jp ・本 (350ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334745820

感想・レビュー・書評

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  • 自分も主人公と同じような心境。「たられば」が無いと分かっていても、ついつい想像してしまう。
    物語を読み進むつれて、今の自分が置かれている状況のなかで、いかに努力をして、なりたい自分に近づけることが大切だと感じた。
    そして、偶然は待つんではなく、偶然を引き寄せるため技術と努力が必要という一文が心に響いた。

  • 読み終えて、爽やかな気分。

  • たったいちど、上司に反論したせいで
    仕事を辞めなくてはならなくなった元エリート銀行マン
    第二の人生を踏み出す前に「とりあえず」始めたタクシーの運転手

    「あの時こうしていたら・・・」
    不本意な生活から逃れるためにふくらむ妄想

    書名から、タイムトラベルものかと思ったら
    挫折した元エリートの葛藤と前進のお話しでした。

    うじうじと過去ばかり降りかえる主人公にイライラするけれど、ラストはちょっと明かりがさした感じでいいかも

  • 面白くない 女々しい

  • 直木賞、おめでとうございます。

    妄想している主人公が最初はうざかったですけれど、自分も同じように妄想に耽ることがあり、最後は共感できました。

  • イマイチ。作家がという訳でなくネタのせいだと思う。辛気くさい話しで最後まで辛気くさい。他の作品では良かったので、やっぱりネタが僕には合わんかったってとこかな。

  • 主人公の年齢と同じで、仕事の事とか共感できる部分が多くあって面白く読めた。私も「もう一度あの時からやり直せたら」と思うときがある。違う人生になってたとか思うときがある。暗いと不満を言うよりも、進んであかりをつけましょう。

  • タイムスリップ系かと思って読み始めたら最後までSFではなくリアルなタクシードライバーの話だった。前半は特に自分の人生の選択についてグチグチ考え続けていて暗い暗すぎる。誰だってあの時こうしとけば、こっちを選んでおけばって振り返ることがある。
    次第に妄想も進んでいくにつれて仕事・家族に向き合っていく。素朴な感じったけどラストは良かった。

  • 題名を見たときに、ありふれたタイムスリップものじゃないだろうな、と思っていたら全然違って、自力(但し美化されていた夢想の現実は心持ちきつめ)で今を見つめ直すといった内容だったのでよかった。未来は今から変えることが出来ると前向きになれる話だった。

  • たった一度上司にたてついたことが原因でエリート銀行員の座を奪われ、再就職までの腰掛けのつもりでタクシー運転手をする牧村伸郎が主人公。これはあくまで仮の姿でいつかは人生返り咲きできる、と思って、あれこれ妄想しながら、日々の生活に流されていく姿が、なんとも切ない気持にさせられた。特に、あの時点から人生やりなおせたら、どんなに良い人生になってるだろう、てな妄想は、自身もしょっちゅうしてるので、身につまされた。

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著者プロフィール

1956年、埼玉県生まれ。成城大学経済学部卒業後、広告制作会社勤務を経て、フリーのコピーライターに。97年『オロロ畑でつかまえて』で小説すばる新人賞を受賞しデビュー。2005年『明日の記憶』で山本周五郎賞。14年『二千七百の夏と冬』で山田風太郎賞。16年『海の見える理髪店』で直木賞。著作は多数。近著に『楽園の真下』『それでも空は青い』『海馬の尻尾』『ストロベリーライフ』『ギブ・ミー・ア・チャンス』『金魚姫』など。18年『人生がそんなにも美しいのなら』で漫画家デビュー。

「2022年 『ワンダーランド急行』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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