- Amazon.co.jp ・本 (447ページ)
- / ISBN・EAN: 9784334746926
感想・レビュー・書評
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太宰治は暗くてジメジメしたイメージがあったが、こんなに面白おかしい話があったのか。
全く外に開けていない、閉じた中にめいいっぱい広がる妄想と想像がとても良い。
ロマネスクのトンチンカンな壮大さときたら素晴らしい。
好きな作家が紹介する話はやはりそれも面白い。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
大変面白かった。
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太宰のアンソロジー色んな観点からたっくさん出てるけど、はじめての人に何か一冊、と言われたらこの本をあげたいなあ。愉快だから。
解説も笑っちゃた、佐渡とか。いいなあ。 -
太宰作品の素晴らしさはもちろんのこと、森見さんがそれぞれの作品をひとつひとつ、大事にしていることで読者としてより愛着が湧いた。
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太宰治、結構可愛い人なのかと思った。服装に付いてとか。
犬に付いてとか。 -
森見さんの太宰さんに対する愛情が伝わってくる一冊。そして、ひとつひとつが本当に面白い。本当に。笑ってしまう。そしてとてもお腹いっぱいになる。読んでよかったと心底思う。巻末の解説も好きだ。
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太宰治には正直あまり興味がなかったのだけど…森見登美彦が関わっている本として興味を持って読んでみました。
私は太宰は「人間失格」と「走れメロス」くらいしか知らなくて、特に「人間失格」のイメージが強すぎてものすごく暗い鬱な話を書くイメージしかなかったので敬遠していました。
でも、この本に集められた作品はどこか滑稽な、愉快な、そして不思議な雰囲気の話が多くて、太宰ってこんなのも書いてるんだー!と目からウロコが落ちました。
森見登美彦が選んだ作品か、うん、納得!(笑)って感じでした。
大トリに「走れメロス」をもってくるあたりはやはり森見!(笑)
全部太宰の作品なんですけど、森見の作品を読んでいる気分になることも度々ありましたねー、やっぱり影響を受けているのかなぁ、と思いました。
これはちょっと…というのも正直いくつかあったけれど、面白い作品がいっぱいでした。
文庫だけど、私にとってはボリュームがあって読みごたえ抜群でした。
まぁ、なんといっても編者・森見登美彦の編集後記がとてもよかったですよね(笑)
だいぶ読み進んでから図書館で太宰の本がずらりと並んでいるところを見つけたのですが、その中に『正義と微笑』というものがあって、タイトルはここからとっているんだ~!!と感心しました。 -
2012.11.05 読了
太宰って素晴らしいなと素直に思った。
このリズム感は天才の成せる技というかなんというか。
真似できない。 -
森見登美彦さんの編集ということで読んでみました。太宰治さんはほんとにとっつきにくくて困る。
面白い作品とあんまり興味をひかれない作品が極端に分かれるなあと思った。失敗炎、カチカチ山、貨幣、令嬢アユみたいな初心者向けのは私でも面白く読めました。
入口ひろくどんどん上級者向けになっていくあたりがなんかすごく森見さんらしい。
猿面冠者なんかは、森見さんのあの作品はこれからインスピレーションを得たのかな?と思ったり。黄村先生も面白かった。ロマネスクは三つ目が面白かった。犬が好きなので畜犬談は太宰先生のあざとさを感じました。