Fの肖像: フランケンシュタインの幻想たち (光文社文庫 い 31-34 異形コレクション 46)

著者 :
  • 光文社
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  • Amazon.co.jp ・本 (601ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334748463

感想・レビュー・書評

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  • 久しぶりの異形コレクション。
    収録されている多くの作品が文章を飾り立て過ぎていて今イチ物語に入り込めなかった。

    そんな中、一番のお気に入りは菊地秀行氏の作品。
    気をてらう変化球でもなくど直球でもない絶妙な匙加減がうれしい。

  • 2010年9月20日初版、カバスレ、帯無し。光文社文庫
    2014年3月26日松阪BF

  • おなかいっぱい

  • フランケンシュタインをモチーフにした短編アンソロ。
    18篇収録。

    昨年フランケンシュタインを読んだと話したら、友人が貸してくれた。
    好みは『死なない兵士』。
    わかりやすくエンタメ寄りなものが好みなんだなw
    しかしやはり本家が一番面白いと思うの。

  •  フランケンシュタインをキーワードにしたアンソロジー。新しい作家さんの発見はなかってけれど、既読の上田早夕里、瀬名秀明作品は光っているし、ショグゴス(小林泰三)はなかなか良かった。

     後は、菊地秀行、詠坂雄二が、期待できそうな作家さん。アンソロジーは他もあるから、イッキ読みしようっと。

    作品は以下の通り。

    青髭の城で(吉川良太郎 )、CLASSIC(真藤順丈)、屍舞図(朝松健)、死なない兵士(黒崎薫)、切り裂き魔の家(石田一)、そして船は行く(井上雅彦)、野鳥の森(間瀬純子)、生まれ変われない街角で( 岩井志麻子)、自画像(天野辺)、あるグレートマザーの告白(平山夢明)、金繍忌(入江敦彦)、セイヤク(中里友香)、完全なる脳髄(上田早夕里)、ドクターミンチにあいましょう(詠坂雄二)、ショグゴス(小林泰三)、Jail Over(円城塔) 、光の栞(瀬名秀明) 、帰郷(菊地秀行)。

  • 恥ずかしながら数名の作家によるアンソロジー的なものをあまり読んだ経験がなく、そういう個人的な事情もあって、全作品に架してある「人造人間」というテーマはもとより、その書籍スタイルにも新鮮な気持ちを覚えつつ楽しく読み終えることができた。
    各物語どれも面白かったが、平山夢明氏から始まる後半は目を見張る充実ぶり。特に、入江敦彦「金繍忌」、中里友香「セイヤク」、上田早夕里「完全なる脳髄」、詠坂雄二「ドクターミンチにあいましょう」の連なりは絶品。
    いちばんのお気に入りは「完全なる脳髄」。評価の高い「魚舟・獣舟」以上に世界観の広がりを感じた。短編なのが勿体ない!これを敷衍して長編を!!
    それと、「ドクターミンチにあいましょう」に関しては、「電氣人間の虞」を読んでいるか否か、で面白さは増減しますのでご注意を(当然、読んでいると面白さ倍増)。
    ああそれと、やっぱ平山さんが果てしなく鬼畜なのと、小林さんのぶっ壊れ加減も再確認(小林氏の「ショグゴス」については童話といったほうが感覚的には近い)。
    初体験の円城さんは賢しい吟遊詩人といった印象。これから読もうと思っている「self-reference ENGINE」も楽しみになりました。
    …とまあ、アンソロジー宜敷、継ぎ接ぎな感想を述べさせていただきました。

  • 2010-10-11 購入
    2010-11-03 開始
    2010-11-07 読了

  • 異形コレクション。今回のテーマはタイトルにある「F」……「フランケンシュタイン」ってことで、人造人間。全体的にSFっぽい作品が多いですが。いろんな解釈があって楽しいです。
    お気に入りは岩井志麻子「生まれ変われない街角で」。志麻子さんと人造人間テーマっていまいち合わないんじゃないかと思ったけれど。こういう手法があったのかー。

  • <フランケンシュタイン>テーマのホラー・アンソロジー。今回に限ったことではないのだけど、異形コレクションは作品の内容だけでなく、個々の作家が同一テーマをどのように処理するかを見るのも愉しい。個人的なお気に入りは詠坂雄二「ドクターミンチにあいましょう」。あの作品とリンクしてるというだけで大満足です。

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著者プロフィール

一九五六年、北海道生まれ。東洋大学文学部仏教学科卒業。
国書刊行会に入社し、ラヴクラフト作品などの企画出版を手掛ける。八六年、『魔教の幻影』で小説家デビュー。オカルト・伝奇小説を中心に幅広く執筆し、近年は室町時代を題に取った作品を精力的に発表している。二〇〇五年、短編「東山殿御庭」が日本推理作家協会賞候補。アンソロジストとしても高い評価を得ている。

「2023年 『一休どくろ譚・異聞』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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