プロタゴラス: あるソフィストとの対話 (光文社古典新訳文庫 Bフ 2-1)
- 光文社 (2010年12月9日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (242ページ)
- / ISBN・EAN: 9784334752217
感想・レビュー・書評
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初プラトン。新訳のおかげか、読みやすい。哲学。
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ギリシャ、アテネなどを舞台とした作品です。
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快いことは善いもので苦しいことは悪いものだとすれば、人は何故、快楽を悪としたり、ある種の苦行を善としたりするのだろうか。本論とは少しずれるんだけど、クライマックスの議論の中で、そこのところの指摘が個人的には面白かったかな。
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徳(アテレー)とは何か。
良いこと、悪いこと。
快楽、苦痛。
知識、無知。 -
徳は人に教えることができるか。
勇気とはどういうものか。
ソクラテスは対話の中で一定の答えを出すが、それがまた矛盾を生み結局うやむやになる。
それが哲学の宿命であることを理解せよと。
いかにも哲学っぽい物語だけど、正直面白くはない。 -
ソクラテスの立論の仕方から感じるのは、「あいまいな応答」を許さない、ということ。質問に対して相手の答えを聞いたら、「それはどういうことか。AとBが考えられるが、そのどっちだ。」「その答えは、先に君が答えたこととは整合しない、つまり先に君が言ったことは間違いということだ」といった、混ぜ返しで本質に迫る、というもの。
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初めて、プロタゴラスを読みました。
ソクラテスとプロタゴラスの哲学の議論。
前提条件をおきながら、それが正しいとすればとの問いかけが、なるほどと思わせる内容です。
短い中に、哲学議論のエッセンスが詰まっているように感じました。哲学の論理って難しいですね。