オリーブの真実 (光文社文庫 テ 5-8 密偵ファルコ 8)

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  • Amazon.co.jp ・本 (541ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334761424

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  • ずっと読んでる古代ローマを舞台にした探偵もの。
    キャラクタが魅力的。
    探偵ものであり、身分違いの恋を描いた恋愛ものでもある。

    交互にローマと遠いどこかが舞台になっていくこのシリーズ、今回はやはり旅先での事件。
    それからファルコさん、とうとう父親になるもよう。

    たまたまファルコが参加したパーティーの客が殺された。
    容疑者すべてがオリーブ油貿易関係者で事件後全員ヒスパニアにそそくさと帰ってしまったのでファルコは追いかけていかなければならなくなった。
    おりしもヘレナは出産間近で…。

    ひとくせもふたくせもある連中の中であいかわらず皆を不愉快にさせつつ右往左往しながら迷惑がられているファルコの苦労が楽しい。

    (2004年06月11日読了)

  • 紀元一世紀の享楽的なローマを舞台に、身分違いの美女へレナと恋に落ちたフリーの密偵ファルコが活躍するこのシリーズも、ついにヘレナの出産を目前に迎えた。

    ローマ宮殿でパエティカ(スペイン)オリ−ブ油生産者協会(2000年前にそんなものがあったんだ!)の饗宴に出た帰り道、二人の密偵が襲われた。犯人捜索を頼まれたファルコは臨月間近のヘレナを伴って、オリーブの産地スペイン南部へと赴く。騒動の裏には、オリーブ油をめぐるカルテルの存在があるらしい。
    行く先々に現れる正体不明のダンサーは何者?そしてヘレナは無事お産を迎えられるのか?

    ヘレナとともに当時のローマ支配化の各地に赴いて事件を解決するファルコ、今回は南スペインが舞台、しかもヘレナは出産直前で、どんな騒動が繰り広げられるか、楽しみに読んだんですが、なんだか今一でした。随所に魅力的な脇役が出て来はするのですが、どれもこれも描写が浅く事件の解決も消化不良。結局、オリーブ油カルテルもどうなったのかはっきりしないし、かといってヘレナの出産がメインと言うわけでもないし。
    なんだか中途半端な作品でした。

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