かがみのもり (光文社文庫 お 43-3)

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  • Amazon.co.jp ・本 (246ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334766214

感想・レビュー・書評

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  • ★だったらこれは本物の神の使い?(p.222)
    大人が巻き込まれる子どもの冒険/聖域とされる山の洞窟にオオカミ像の護るお宮/廃棄されたビルにお宮のレプリカ?/かつて洞窟の宮を占拠した新興宗教団体の残党/だれが味方で敵かわからない/危険と知りつつ軽々しく動こうとする生徒たち/オオカミ像が一番重要な気がする/他者を信じやすい先生と生徒が危なっかしい/主人公は子どものほうがよかったような気がしないでもないですが。ひろ香さんなんか魅力的っぽかったけど・・・設定上難しかったのかもしれません?

    ■簡単なメモ

    【一行目】いいですか、先生。

    【浅黄/あさぎ】「博有の徒」のひとり。本名かどうかは不明。レオナをそそのかす。
    【裏山】白友山と香我美山を合わせた総称。
    【S市】舞台となる地。
    【オオカミ】洞窟のお宮を狛犬のように守るオオカミ像。ブロンズだとか。米子先生によると著名な彫刻家、北村雅春渾身の作らしい。いや~奥宮がどうとかいうよりこれがいっちゃん重要なんでは? 多少壊れてても直せるかもしれないし、大勢が捜しまくるでしょう、どう考えても。皆のターゲットに入ってないらしいのは不思議。
    【加神の宮/かがみのみや】裏山の、洞窟のお宮の正式名称のようだ。
    【香我美山/かがみやま】白友山の西に連なるこのあたりで一番高い山。
    【片野厚介/かたの・こうすけ】語り手の主人公。中学の新米教師。二年二組担任。茶道部顧問代理。実家は隣県の吉見塚神社。
    【勝又裕吾/かつまた・ゆうご】二年二組の十三歳。「かつまん」と呼ばれている。大柄でがっちりした少年。 漫画部。探検家志望。
    【古池/こいけ】学年主任。厳しいが正しいというタイプ。囲碁将棋部顧問。
    【笹井誠/ささい・まこと】二年二組の十三歳。「ササ」と呼ばれている。小柄ですばしっこく頭の回転の速い少年。狛犬? の落書きをした。漫画部。怪奇現象マニア。
    【山宝神社/さんぽうじんじゃ】白友町にある神社。うしろの神体山ご神様のいる聖域。
    【静内ひろ香/しずうち・ひろか】二年二組の十三歳。成績優秀、副学級委員、茶道部次期部長候補。山宝神社の宮司のひとり娘。
    【静内雅和/しずうち・まさかず】ひろ香の父。山宝神社の宮司。四十歳。
    【静内美佐子/しずうち・みさこ】ひろ香の母。四十歳。別居中。
    【仁科亜弓/にしな・あゆみ】英語教師。片野厚介の三歳先輩で二年四組担任。
    【白友山/はくゆうざん】山宝神社の背後にあるご神域。
    【博有の徒】(博有会)とも。新興宗教。かつて裏山の奥宮を勝手に乗っ取った。
    【三峯神社/みつみねじんじゃ】オオカミの像がある。
    【与木/よぎ】「オフィス畑中」の調査員。
    【米子/よなご】美術教師。
    【レオナ】笹井と勝又のブログを見てメールを送ってきた女の子。

  • いわゆる「男の子が大好きなちょっとした冒険」譚。実は一番冒険したかったのは厚介だったりして。残念ながら宗教の話が出てきてからは一気に泥臭くなってしまった気がする。

  • 子供を主人公に冒険ごっこ物語の体裁を取りながら、案外とエグい話を書くことの多い作家さん。ここでは主人公は教師で、事件の方も割と軽め。子供たちの活躍は少ないが、主人公がいいキャラをしてるので買いだと思います。

  • 中2男子と担任教師との掛け合いが面白い!ネットや携帯を駆使した今どきの冒険譚。媒体はYAですが、物語として普通に面白いです。先生も人間なんだなあと、読み終えて感じました。

  • 中学教師の厚介が教え子の2人にとある相談を持ち込まれ、神社の裏山に向かい、そこで様々な事件に巻き込まれていく。
    彼らが見つけた金色のお宮は、見てみたいと思った。
    こちらの作品は、小説よりも児童文学にして、挿絵を沢山挿んだほうが良いかも、と思った。

  • 【あらすじ】
    中学の新米教師・片野厚介は、クラスの少年たちからとある写真を見せられる。立入禁止の神社の森に、金色に輝く豪華絢爛なお宮と、狛犬に似た狼像があるというのだ。森の探索を始めた厚介たちに、謎に男、怪しい白装束の集団、そしてとびきりの美少女が近づく。彼らの目的はいったい何なのか?謎に迫る厚介たちは、やがて森の奥に哀しい物語を見つけ出す…。

    【感想】

  • 2013年9月20日購入。
    2018年7月17日読了。

  • 久しぶりに、ドキドキワクワク感じたミステリーでした。

    新米の中学教師、片野厚介がクラスの少年二人に見せられたとある写真を見せられた。町では出入り禁止になっている神社の森に、冒険心で入ってしまい、秘密の場所を見つけてしまった少年たちに相談を持ちかけられた厚介は、町の哀しい過去に突き当たる。

  • 面白かった。
    ただ、もう少し学生が活躍する方がよかったな。

  •  とっても面白かった〜! 児童書だけれど、ファンタジー色が強くなくって、本当にこういうことありそうだよな、と現実味があるところが良かったです。これで、変な精霊の力、みたいなものが出てきたらイヤだったけど、そんなことはなく。

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著者プロフィール

大崎梢
東京都生まれ。書店勤務を経て、二〇〇六年『配達あかずきん』でデビュー。主な著書に『片耳うさぎ』『夏のくじら』『スノーフレーク』『プリティが多すぎる』『クローバー・レイン』『めぐりんと私。』『バスクル新宿』など。また編著書に『大崎梢リクエスト! 本屋さんのアンソロジー』がある。

「2022年 『ここだけのお金の使いかた』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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