跡目 鬼役(十八) (光文社文庫 さ 26-23 光文社時代小説文庫)

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  • Amazon.co.jp ・本 (316ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334772994

感想・レビュー・書評

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  • やっと「鬼役」としての跡継ぎが正式に決まったのか~と
    嬉しくもあり鐵太郎と卯三郎が骨肉の争いなんかせずに
    めちゃくちゃ平和でまじ良かったわとほっとした。
    最後に鬼役を読んだのはいつだったかと思ったら2016年だった。
    もうそんなに読んでなかったのか!
    と、シリーズものを追いかけていくとこんなこともあるよなぁと思ったけども。

  • 跡目という題で、ついに鬼役後継者本決まりか、と読み始めました。

    『商館長の従者』では、従者コンタと卯三郎の友情物語。
    いまや商館長も一目おく存在となったコンタ、元々奴隷で悲しい過去あり、”走る”ことで卯三郎との友情が芽生える中そのうち悲しい結末があるのではと思っていたが、なんとも。

    今回は全体的に殺伐感はあまりなく、特に最後なんてほんわか。
    遠山の金さんがところどころで笑わせる。今後も金さんに期待。

  • 鬼役の跡目
    若干二十歳の青年としてはかなりのものである
    この先、どうなっていくのだろうか?
    既30巻以上が発刊されている。
    飽きずに読み続けられるか、少し不安だ。

  • やっと卯三郎が後継に。
    これから親子でどうなって行くか。
    鐵太郎の方も話出てこないかな。

  • どっぷりと、鬼役シリーズに嵌まってしまって、18巻目。

    八瀬家の後継ぎに 卯三郎の試練の道が始まる。

    親が成してきたことであるが、それを引き継ぐには、過酷な試練が、卯三郎に課される。
    親として、こんなことまでしないといけないのか!というほど、桁外れの事ばかり。
    死か生か、、、の極みを見極めなければいけない御役。
    役料に匹敵しないのに・・・・
    武士の矜持なのだろう。

    神道無念流を標榜する練兵棺での十人抜き。
    「忍耐、肝、不惑」を我が物とせねばならないと、、、御毒見役の睨み鯛の試練。
    本当に毒を食らう事が、当たり前のように、志乃は、萬病圓の薬も用意している。

    啓蟄を過ぎたばかりなのに、加賀藩の下屋敷の池での水練も、甲冑をつけて行われる。
    昔 テレビで、甲冑を身に着けての立ち泳ぎ、そして、両手足を縛られての泳ぎ、、、を見たことがある。
    我長兄も、幼き時に 大阪浜寺の水連学校へ幼き時から通って、遠泳を学んだと、聞いている。

    今の稽古事の類ではない試練が、卯三郎に次から次にやって来る。
    親しくなったコンタも、早駆けで、良き友のようになるのに、、、、
    奴隷として売られたコンタの生涯は、狩りの獲物とされて、御全試合で、恥をかいた高力房之助の刀にかかる。
    バサリと、、、作者は、切り捨てて行く。
    心が、なえそう。
    益戸寛次郎が、父と母の仇討ちに立ち向かった相手に非業の死を迎えないといけない結末。

    卯三郎が、、、試練と共に、悪を切る様は、良いのだが、、
    武士の世界、そして、男の世界に、志乃さんのように強い人になれない。
    勝負の世界に身を置いたことが無いからだろうと、自分に問いかける。

    最後に跡目のお披露目が、行われて、満足するのだが、、、、これからの、蔵人介と卯三郎の試練と活躍が、どうなることやら、、、、
    またまた、次の巻を読みたくなって来た。

  • 役料に対して修行の凄まじさ。恐れ入ります。

  • 第十八弾
    矢背家の後継ぎとしての卯三郎の試練の三話
    水練、長距離走の体力、そして鬼役への役目!
    最後はめでたく跡目披露

  • 2016年6月光文社時代小説文庫刊。書下ろし。シリーズ18作め。3つの連作短編。蔵人介のお役目話に居候だった卯三郎の跡目の試練が、絡み、なかなか面白い展開で楽しめました。鬼役メモに新たな図案が追加になっているようです。今回から?。次は、鬼役と鬼役見習の話になるかな。

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著者プロフィール

坂岡真
一九六一年、新潟県生まれ。十一年の会社勤めを経て文筆の世界へ入る。江戸の情緒と人情の機微、そして花鳥風月を醸し出す筆致で、多くの読者を魅了している。主なシリーズに「鬼役」「鬼役伝」「帳尻屋始末」「帳尻屋仕置」「照れ降れ長屋風聞帖」「はぐれ又兵衛例繰控」「死ぬがよく候」「人情江戸飛脚」などがある。

「2023年 『うぽっぽ同心終活指南(一)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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