探偵は女手ひとつ: シングルマザー探偵の事件日誌 (光文社文庫 ふ 31-1)

著者 :
  • 光文社
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感想 : 45
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  • Amazon.co.jp ・本 (313ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334777838

感想・レビュー・書評

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  • 2023.3.30

  • 山形のおばさん探偵。シリーズ化、さらにドラマ、映画、映像化希望!

  • 山形の地方都市に住むシングルマザー探偵、椎名瑠美のハードボイルド探偵譚。
    更生した元ヤン・逸平とのコンビはさながらスペンサーとホークを彷彿とさせる。
    格差に打ちのめされた地方都市で、人々はへばりつくように日々を懸命に生きている。その中をかいくぐり事件を解決する瑠美の活躍は、一見地味だが正義と真実を追い求める真摯なものだ。続刊を期待。

  • 身も蓋もないかもしれないか、ハードボイルドって短編には向かない形式ではないか?以前から漠然と感じていたんだけど、数多くの関係者にインタビューをして事件の背景を浮き彫りにしていく過程をきちんと描くには少なくとも中編程度のボリュームが必要にならない?短編でやろうとすると、適当に1人か2人にインタビューしたら天才的な探偵には即座に真相がわかった!的な展開になりがちじゃない?本作の方言や田舎町のやるせないよどんだ空気、地方特有の人間関係の濃密さをテコに謎に迫る面白さ、というのがとても魅力的だったので、短編集であることがもったいなく感じた。警察小説だと、国家権力を背景にした強制捜査ができるから、短編のボリュームで事件が解決することにも説得力が出やすいよね。
    シングルマザーの私立探偵を描き切れているとは思わないけど、娘がとてもかわいい。この設定で長編を描いて欲しい。

  • 2020.10.31-340

  • 2020/08/24

    探偵は女手ひとつ
    シングルマザー探偵の事件日誌
    深町秋生さん

    元刑事さんのシングルマザーの探偵さん。

    短編集。

    サクサク読めた。
    いつもしっかり解決する。
    おもしろかった。

    お子様の話があまりほとんど出てこなかった。
    そこが、残念でした。

  • 山形弁で展開される女性探偵短編集。主人公の椎名を立てる脇役が魅力的で(とくに逸平)、色んな事件を解決していく様は読み応え十分でした。山形・東根・上山・米沢・高畠に土地勘がある人はより楽しめると思います!

  • 山形弁の探偵さん。楽しく読めた。

  • 東2法経図・6F指定:913.6A/F72t/Ishii

  • 面白いものを見つけました。
    警察をやめた、みなに一目置かれる凄腕の38歳のシングルマザーの女探偵が主人公のハードボイルドなのですが、前編山形弁なのっす。
    もうそれだけでどんだけ荒唐無稽でなくなるか、は驚くべきことです。
    衰退し、力をなくしていく地方の悲哀をベースに、男でなく女が、しかも子どもがいる女が主人公だと自分探しなんかしている余裕はないし、泣いてる暇もないし酒飲んでる暇もない、というわけで、そっか、男が主人公のハードボイルドは生活してないんだなぁ、というのがようやくわかりました。
    比べてみないと人間、なかなか気がつけないもんです。
    短編集なんで、どれから読んでも楽しめます。

    欲を言えばもう少し子どもが出てくるといいんだけどなぁ。

    2019年03月19日

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著者プロフィール

1975年山形県生まれ。2004年『果てしなき渇き』で第3回「このミステリーがすごい!」大賞を受賞しデビュー。同作は14年『渇き。』として映画化、話題となる。11年『アウトバーン』に始まる「八神瑛子」シリーズが40万部を突破。著書に『卑怯者の流儀』『探偵は女手ひとつ』など多数。

「2022年 『天国の修羅たち』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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