街を歩けば謎に当たる: 日本ミステリー文学大賞新人賞受賞作家アンソロジー2 (光文社文庫 こ 1-20)
- 光文社 (2019年3月12日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (341ページ)
- / ISBN・EAN: 9784334778194
感想・レビュー・書評
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光文社文庫編集部・編『街を歩けば謎に当たる 日本ミステリー文学大賞新人賞受賞作家アンソロジー2』光文社文庫。
日本ミステリー文学大賞新人賞受賞作家によるアンソロジー第2弾。文庫書き下ろし。好きな作家の短編が何作か収録されているこの第2弾のみを購入。海野碧、両角長彦、石川渓月、川中大樹、前川裕の5名の作家が『街』をテーマに競作。
海野碧、前川裕の作品が群を抜いて面白かった。
海野碧『向こう岸の家』。珍しく海野碧が女性視点で描いたミステリー。じっくり描かれるストーリーと丁寧な文章は読み応えがある。夫と別居中のアラフォー女性が娘と共に地方都市に暮らす母親の家に移り住む。幼い頃に母親と何度か訪れた『向こう岸の家』……あの記憶は何だったのか。
両角長彦『あいつのいそうな店 新宿ゴールデン街200』。魔窟新宿ゴールデン街を舞台にしたミステリー。恐ろしい結末。女性は恐い。
石川渓月『弁慶は見ていた』。この作家の作品は何作か読んだが、いずれもイマイチ。本作もまた。
川中大樹『ファミリー、そこでヤマトだまし』。タイトルが全て。期待していたほどではなかった。
前川裕『僕の自慢の親友』。前川裕らしい作品。エリートが犯した無軌道無慈悲な殺人は何が理由なのか……詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
解説が分かりづらい。
『弁慶は見ていた』が良かったかな。 -
2019年3月光文社文庫刊。シリーズ2作目。海野碧:向こう岸の家、両角長彦:あいつのいそうな店、石川渓月:弁慶は見ていた、川中大樹:ファミリーそこでヤマトだまし、前川裕:僕の自慢の親友、の5篇のアンソロジー。なんとか読み終えましたが、あまり、心に残りませんでした。
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2024.02.04
この中では、前川裕の作品が1番だった。アンソロジーの良さは新たな出会いがあること。